無愛想な君 (ページ1)

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JK side

JK「練習何時に終わるかな～」

V「さぁね～」

JK「ヒョン、サボらないでくださいよ？すぐ集中力切れちゃうんだから」

V「なんだとー？？」

JK「うわっ、やめてください」

事務所の廊下を歩きながら髪の毛をぐしゃぐしゃにしてくるテヒョニヒョン。
激しいから前が見えない。

ドンッー

JK「うわぁ！！す、すみません！！」

「こちらこそ、すみません」

V「もー、グク何やってるんだよ～。大丈夫ですか？」

廊下の角を曲がったところで、思いっきり人とぶつかってしまった。

その人が手に持っていたファイルやスマホ、ペンポーチが地面に散乱している。

まずい…ふざけすぎた…主にテヒョニヒョンがだけど。

やっと手を止めたヒョンと急いで荷物を拾う。

あれ？この人初めてみた…

金髪ショートで丸眼鏡をかけたこの方。
最近外での仕事が多かったから久し振りに事務所に来たけど、こんな人いただろうか。

「ありがとうございました。では」

ニコッと笑い、俺たちに一礼すると颯爽と歩いて行ってしまった。

V「あんな人いたっけ？」

JK「ヒョンも初めて見ました？新しく入ったスタッフさんかな？」

V「挨拶された記憶はないけど。それにしても、ずいぶん落ち着いてたな～」

最近はスタッフの中にも俺たちのファンがいて、しつこく話しかけてきたり、会うと顔を赤くする人だっている。

でも、あの金髪さんは表情１つ変えなかった。
あれ、俺たちのこと知ってるよね……？

JK「まさか、サセン！？」

V「いや、ちゃんと社員証つけてたからそれはない。というか、あの人女…？」

JK「え、男じゃないですか？女にしては背高かったですし、肩ぶつかった時、けっこう筋肉質でした」

V「まじか」

性別も不詳…

別に知らなくてもいいと思うけど、なんだか気になる。

他のヒョン達にも聞いてみようかな。