私は＿＿＿の神…【神々の悪戯】【ロキ】

1#7 ページ9

｢昔ね?ほら私、よくロキと一緒に悪戯してたでしょ?｣
｢そうだったね…私もよく引っ掛かっていたよ…｣
｢あー、バルドルはよく鷹の羽衣に引っ掛かってたね｣
｢あれは本当にビックリしたよ…｣

私は"鷹の羽衣"といってそれを着ると
自身の姿が鷹になるという物を持っていて
それを使ってよく、ロキと皆に悪戯をしていた
しかし、今となってはそれも昔の話
ロキはもう私のことなんて何とも思ってないんだろうな…

｢とりあえず
そんなに深く考えなくていいんじゃないかな?
だってほら…ロキだし?｣
｢ふふふ…ありがとう…そうだよね
慰めてくれてありがとう、バルドル｣
｢私は大したことはしていないよ｣
｢だとしてもありがとう｣

バルドルに少しだけ話をして気持ちは楽になった
やっぱり誰かに話を聞いてもらうのっていいんだね…
でもね?根本はまだ解決できていないの…
ロキが私のことなんて…
あの約束のことなんて…
どうでもよくなってしまったなら
私はこの箱庭に来た意味がなくなってしまう…

今すぐに確認したい…
でもね?私がその事を口にして
ロキは約束のこと覚えていなかったのに
思い出してしまったら?
それじゃあ意味がないから…
私は確認もできずにいる
ちょっと臆病過ぎるかな…?
これじゃあ私、重いかな…?
私の心はこんなにもロキに埋め尽くされているの―…

2#互いの思い→←1#6

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