私は＿＿＿の神…【神々の悪戯】【ロキ】

1#6 ページ8

｢ねぇねぇっ!!｣
｢……｣
｢ねぇねぇってばっ!!｣
｢……｣
｢ちょっとヴァナヴァナっ!!無視しないでよ!!｣
｢ぇっ!?私のこと呼んでたの!?｣
｢そうだよぉ…もぅ…｣
｢ごめんね?｣

ハデスさん辺りを呼んでいるんだと思って
全く気にしていなかった…

｢ところでヴァナヴァナの歓迎会で何やりたい?｣
｢うーん…特には…開催してくれるだけで
充分ありがたいからな…｣

自己紹介の時から一週間たち
タメにもだいぶ慣れてきた
一週間もたってるのに何でまだ歓迎会やらないのかって?
なんか北欧組がやりたいことがあるから
二週間待ってって言ったんだって
いったい何をやるつもりなのか…

廊下をボーッとしながら歩いていると
前からロキが歩いてきているのが見える

｢ロキ…｣
｢Aじゃん…それジャ…｣

そう言ってロキは私を通り過ぎてしまった…
ロキ…もう貴方は忘れてしまったんだね
私はそれを胸にずっと過ごしてたよ?
あれは貴方にとってどーでもいい
生きている上でちっちゃいことだったのかな…
私はこんなに…

｢A!!｣

ロキのことを考えていると後ろから声をかけられた

｢バルドル…｣
｢どうしたの?何か辛いことでもあった?｣
｢ぇ…どうして…｣
｢私だよ?Aのことを気づかないと思う?｣
｢バルドっル…｣

バルドルに優しく声をかけると
今まで我慢していたものが溢れだす…

｢ふっ…うぁ…ぅっ…｣
｢大丈夫、大丈夫…｣

バルドルが優しく背中を撫でてくれる
あ…落ち着く…





私はこの時気づいていなかった…
バルドルになだめられているところを
あの人に見られていたなんて…

＿＿＿｢チッ…｣

1#7→←作者からです

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