200話 2人きりでだからこそ言える、本音として ページ3
〜貴方 side〜
『ふぅ……。よく寝たな……ってどうなってんの!?』
朝、すっかり元気になった身体を起こすと、ベットに瑞希と碧海がもたれかかって寝ていた。あぁ、2人で看病してくれてたんだ。ってん?2人が持ってる資料はなんだろ。ってえっ??
『ライブ……??しかもこの日付って。って、いつの間に告知してるんだ!?』
慌てて昨日の生放送のタイムシフトを見る。この日のこのライブで、"僕"としてか"私"としてかはわからない。けれども、このライブでどのみち発表か報告をするんだ。ってことはーー。
Sou「あ、おはよ、A。その様子だと確認したんだね??」
あおい「どうする?今、2人で話すなら僕は1回部屋から出るけど………。」
『うん。そうだね。これはちゃんと話した上で皆にどうするか、言わないといけないからね?』
そう、これを翔兄さんが計画していなくても、そろそろ決めないといけないことだから。結婚しても活動を続けるかどうかを、ね??
Sou「Aはどう??まず、発表とか報告は抜きにして、今後も活動を続けたい??」
『いきなりだね??そりゃ、したいに決まってるよ。瑞希は??』
Sou「俺も、続けたい。まだAと沢山コラボしたいし。他のみんなとも仲良くしていたいからね。ただし……。」
『炎上か。そこのところ、どうなんだろうね。今ってそういう系好き嫌い別れるもんなぁ。』
今の塩タン名義は、実はこれとって炎上したことはない。でも、星宙名義では一時期炎上した事があった。瑞希も、コラボ関係で、うん。てかその相手が、ね?あ、それはさておき。
Sou「それに続けても活動頻度は、減ると思う。そこだよね。」
『うん。結婚したら、つまり正式に家を継ぐことになるからね。まあそのために僕らには分家だのサポーターがいるのも、わかってるけど、でも結局皆人気のある歌い手や踊り手ばかりだから。巻きこみたくない。』
そう、僕らの本音はこれだ。皆は僕ら2人のために何よりも大切にしてる。普通じゃなくさせている。それに縛らせてていいのかっていうのがそもそも根本的に僕ら2人にはある。
Sou「それじゃ、間を取るのはどう??」
『間??あ、そういうこと??』
Sou「それなら、皆の負担も減ると思うし、俺らだって続けられるんじゃないかな?」
『そうだね。それでいこうか。』
※少し雑談と今更の夢主の見た目について→←199話 かつてと今、嘘への罪悪感の違いは
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作者名:れの | 作成日時:2018年4月6日 22時