211話 今思い出してみて ページ16
〜kradness side〜
そんな事だったなんて。今僕の脳内はそれで埋め尽くされている。
kradness「素直にluz君たちに話せば良かったかなぁ。」
流石に今から電話かけるのは良くないかー。って待てよ。今シェアハウスにいるってことはーーー。
un:c「「もしもし？？どうした？？」」
kradness「un:c君はさ、どう思った？？」
un:c「「あ、その様子だとはしやん、クーラー君にも話したんだ。」」
kradness「「まぁね。それで僕はさ、あの頃、泣きついてきたAを見た時から、絶対許さないと思ってたし、相手が例え同業者でも同じなんだよね。これって、おかしい？？」」
そう、これはあの頃から決して揺るがなかった。別に僕は本当に血が繋がってるわけでもない。それでも本当の妹のように可愛がっていた。
un:c「「ふふっ、おかしくないけどwww」」
kradness「え？てか何でそんなに笑ってんの？？？」
un:c「「いや、それだけAのこと大切にしてたんだなぁって。あの頃から変わってないなあってwww」」
kradness「え？？あの頃？？ってあっ！！！！」
なんで今の今まで気付かなかったんだろう。あの頃に1度だけ、電話かかってきて喋ってた人物。あの彼がun:c君だったんだ。
un:c「「ちなみに俺もそれ思い出したのはさっきでwww」」
kradness「あっ、もしかしてそれで笑ってたってこと？？」
un:c「「その通りwwwてか本当に会えてるあたりwww」」
確かに、会える気がするとは話してた気がするけどこうして出会ってる。
un:c「「そういえば、あれから変われたの？」」
kradness「あーー、どうだろう。そっちは？？」
un:c「「今はあの時の決意通り、Aを守るためだけに嘘ついてるし、天月君や歌詞さんにも、もっと前に出会っていたこともバレてないよ？？」」
kradness「そうか……。僕は、どうなんだろうな……。」
僕は、ちゃんと変わった？？少なくともAとun:c君は変わってた。それぞれあの頃の決意を守っている。そう考えるとーーー。
un:c「「ま、クーラー君はそのままでもいいと思う。」」
kradness「えっ？？」
un:c「「だって、どちらにせよAのことを大切に思ってくれるのは今でも変わってないんだから。あ、やばい。そろそろ切るね！！じゃ！！！」」
そう言うと電話が切れた。やっぱり今電話してて良かったと思う。やっと落ち着いた気がするからね。とりあえずだけど……。
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作者名：れの | 作成日時：2018年4月6日 22時
