102話 常に持ち歩いているノートがありまして ページ24
〜貴方 side〜
luz「天月君。やっと、って感じやね?でも、良かったん??天月君いないのにシェアハウスに戻るって??」
『そうですね。まあでも今後僕と瑞希の方で動きやすいことが大きいので大丈夫かと。それに、戻りはしますがあくまで関わるつもりはないですし、何かあれば翔兄さんや瑞希の家に泊まればいい話ですよ??』
ちなみに今は久々に、ちゃんとした検査をしている。まあどこも問題はないはずーーー。
luz「なぁ、A。今さ、どっか痛めてるんちゃう??」
『えっ???あー、踊ってみた二本撮ったあとなんで確かに少し痛めてるかもしれませんが、そこまでですよ??』
そう、筋肉痛にはなってるけど、腫れてもない。なんでそんなこと聞くんだろう。
luz「そういうことじゃなくて。……皆の目は誤魔化せても、医者の目を誤魔化せると思わんといてな?まあ前から気になってはいたけどなかなか2人きりってなかったから今まで聞かなかっただけやけど。
足首と背中にある古傷、いつ、どうやって出来たんや??」
『っ!!!!』
綾ノ内先生が見せたカルテにはずっと隠してきたとある古傷。それも翔兄さんや瑞希にもバレていないし話してもいない。やっぱりずっと検査の時にはうつってたんだ。先生になら、あれ、見せてもいいかな。
luz「その様子やと、天月君のところにいなかった頃、やな??」
『はい。あの、あそこの施設に僕が置いていたノート、あるじゃないですか。あれ、本当はもう1冊あるんですよ。』
luz「そうなん??」
『それは今でも常に持ち歩いてるんです。えーーっと、あ、これです。どうぞ。』
luz「どれどれ………ってえっ???ちょ、これはーーー。」
まあそうなると思う。女子だった頃のノートはほぼ全部置いてきた、というか預かってもらってたのに、この1冊だけ持ち歩いてる訳はーーーー。
luz「なるほどなぁ。心配かけたくないから見せてないんやな??」
『はい。まあ当時の"私"の本音を吐くところとしてこのノートは使ってたので。流石にこれは自分で持って置きたくて今日ももっていた訳ですよ。』
そう、このノートに書いているのは翔兄さんと離れていた頃の"私"の、いわゆる病んでいるやつだ。中身はとにかく酷いと思う。誰にも言えなかった本音もあるから。
luz「なんで、誰にも言わんかったん?」
『それは単純ですよ。余計な心配を、かけたくなったんですよ。』
→次に続く
103話 この件は俺が解決させないといけない訳で→←101話 ヒントは残したよ? ※2/6修正しました!
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碧依(プロフ) - 吸血鬼!?読みたいです!! (2019年4月6日 1時) (レス) id: ef8212093f (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - 望結さん» 返信遅くなってすみません!!応援ありがとうございます!!これからも頑張りますね!! (2018年2月14日 23時) (レス) id: 740ce85763 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - ゆるとさん» 返信遅くなってすみません!!見てくださってありがとうございます!!これからも頑張りますね!! (2018年2月14日 23時) (レス) id: 740ce85763 (このIDを非表示/違反報告)
望結(プロフ) - 100話突破おめでとうございます!続きがとても楽しみです!これからも頑張ってください!本当に100話突破おめでとうございます!!! (2018年2月4日 10時) (レス) id: bdb9fa4f1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆると(プロフ) - 100話突破おめでとうございます!!!!これからも頑張ってください!更新楽しみにしています!!! (2018年2月3日 22時) (レス) id: 71002a7187 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れの | 作成日時:2018年1月23日 23時