【歌い手】「君に会ってみたい」と言われても無理なのに！！ 【Sou】

＊第15話＊ ページ17

〜まふまふside〜



そらる「遅い。何してたんだよ？？」



まふまふ「えっ、まだ五分前じゃないですか！！！！」




そらる「昨日の件もあるから、五分前でも許さない。」




まふまふ「ええ、そんなぁ……。」




せっかく急いで五分前に着いたのに、こんな理不尽あるかなぁ。まあ仕方ないかーー。とりあえず打ち合わせをしなきゃ。




まふまふ「えーーっと、今日は今年の大まかな目標と計画ですよね？？」



そらる「そうそう。で、まずはここの微調整からなんだけどーーー。」





こんな具合いで打ち合わせを進めること3時間ーーー。




まふまふ「とりあえずこんなもんですかね？？」




そらる「そうだな。打ち合わせは、な。」




まふまふ「えっ？？まだ何かありますか！？」




そらる「天月が言ってた。昨日電話で音雨がこれ以上誰とも会わないと思うってまふまふが話したって。あれ、どういう意味？？？」




あーー、お酒の勢いで忘れてくれると思ったのに、覚えていたんだね天月君。まあいいや。




まふまふ「そのまんま、ですよ。そもそも僕が今回思いきってSou君を呼んだので、音雨自身が動いた訳では無いんですよ。」



そらる「だろうな。でも何でそれが昨日で、俺らを呼ばなかったんだよ。」



まふまふ「昨日なのは、新年だし、行かなきゃなっていうときに、今年こそ成長してもらわなきゃと思いました。で、コラボできてるSou君に声をかけたら来てくれた。それだけですよ？？」




そう、そうなんだよ。Sou君なら大丈夫。そんな気がしたから声をかけた。それだけの事なんだよなぁ。




そらる「まふまふ。音雨って、本当にコミュ障で人見知りだから他とコラボしないんじゃ、ないんだろ？？？」



まふまふ「えっ……。何言ってるんですか？？」



そらる「前々からさ、あんまり深くつっこんじゃ行けないと思ってたから気付かないふりしてやってたけど。お前が生放送で音雨といとこだって公表してからというものの、よく俺や他の歌い手の誘いを蹴ってまで音雨に会いに行ってるだろ。シスコンやブラコンにしても度が過ぎてるくらいに。他のやつには上手く誤魔化してるつもりだろうけど、俺は誤魔化せないからな。そろそろ、少しは話してくれてもいいんじゃね？？音雨とまふまふのこと。」




そう話すそらるさんの目はいつになく真剣で、これ以上誤魔化すのが無理なのは伝わってくる。僕だって、そらるさんが勘づいてそうなのわかってた。どうしようかな。

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