【プロセカ】明るくて皆のムードメーカーな彼女の本当の想いは………………？ 【第2章】

△49話▽ ページ2

〜志歩 side〜



片付けも終わって、店長にも上がることを伝えて、出ようとした。そこにーーー



イオリ｢日野森さん。また会ったね。｣




志歩｢何か用ですか。バンドを移籍する話なら断ったはずですけど。｣



イオリ｢うん、そうなんだけどね。やっぱり答えは変わらないかな、って思ってさ｣



志歩｢変わりません。私は、今のバンドを続けます。｣




イオリ｢そっか、残念だな。今日はいい返事を貰えると思ったのに。



また、この人か。ちゃんとこの間断ったんだけどな。





イオリ｢じゃあまた近いうちに会いに来るよ。｣



志歩｢………………｣



イオリ｢やっぱり、少し悩んでくれてる？｣



はぁ、どうしようかな…………と思っていたその時ーー。





『すみません、イオリさん。今日貴方は出演者ではないのでここは立ち入り禁止になりますよ？？』




イオリ｢あぁ、それは失礼したね。って今日は時雨さんもいたんだ。それならちょうど良かった。｣



『へ？ちょうど良かったとは？？』



イオリ｢これ、次やるライブのチケット。一度見にきてよ日野森さん。君に聴いてもらうために、演奏するからさ。｣



『イオリさん、その話からすると私が居ない方がいいんじゃ？』




イオリ｢いいや、君にも日野森さんと一緒に来てもらいたくてね。理由は、彼女とは別なんだけどさ。｣





確かに私はSTANDOUTのライブは見たことがない。でもAは初期から見てるってよく話してた。イオリさんもそれは分かってるはずなのに何の理由があるんだろ。というかAにとうとうこの話聞かれてるし。




『まぁ、何も無ければ私は行きますね。志歩は？？』



志歩｢私は…………｣




イオリ｢まだ迷っているなら、私達の演奏をみて決めて欲しい。｣



演奏を見て、か。行くべきなんだろうか…………。

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