【プロセカ】明るくて皆のムードメーカーな彼女の本当の想いは………………？ 【第2章】

△48話▽ ページ1

〜貴方 side〜



年も明け、なんらいつもと変わりない日々を送っていて、今日もいつも通りバイトのはずがーーー。




『あそこにいるの、STANDOUTのイオリさんだよね。プライベートかな………………』





会場の後ろの方でじっと演奏を聞く人物に注目せざるを得ない。メジャーデビューが噂されてるバンドの、ボーカルだからね。いや、それだけなら別に有名人が来てるな、くらいだし、他のバンドを見に来るなんて珍しいことじゃない。でもーーー




『あれ、どう見ても志歩の演奏に魅入ってるんだよねwwwwww あっ、少々お待ちください！！』



そう、視線の先には志歩がベースを弾いている。例のごとく志歩は助っ人で参加していた。今日は数日前からお願いされて、それで私が急遽バイトに入ることになったからね。まぁ、このパターンは私にもよくあって志歩が代わりに入るってこともあって、私達の仲では暗黙の了解みたいな所。にしてもーーー




『勧誘してたりするのかなぁ、イオリさん。あの目はそういう感じに見えるなぁ。』



STANDOUTは私も初期の頃から良いバンドだなと思ってよくライブを見に行ってた。ただ、名前が知れ渡るにつれてベースの子が来ないなんてことがあるらしい噂も、実際ベース抜きでやっていたライブの場にもいた。だからこそ、あの目はきっとーーー。





『あ、そろそろ終わる頃合いかな。片付けの準備に回らないとねwww』

△49話▽→

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