【暗殺教室】男装少女は今日も素を出せない Part6【歌い手】 (ページ12)

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☆213時間目☆ ページ12

～貴方 side～

業「渚くーん！！銃、捨てて出てこいよ！！こいつで、決めようぜ！！！
どのみち俺等最後の2人だ！！睨み合って長引くなら、タイマンで勝った方のチームが勝ちでいいじゃん！！」

うわー、大胆に煽るねぇ。この点はやっぱり彼は賢い。なぜならーーー。

杉野「バカ、撃っちまえ渚！！無防備に歩いてきてんだぞ！！」

カエデ「多分渚は撃てないよ。」

杉野「え？」

『そうだろうね。挑戦を無視して一方的に撃ち殺したら、赤チームの皆には納得出来ない負け方になる。それを分かった上であいつは煽ってるんだ。』

Sou「つまり、殺せんせーを助けるために、クラスの意見を1つにまとめたいなら、彼の十八番の近接戦を受けるしかないんだよ。」

中村「渚……」

杉野「まさかのタイマン勝負かよ。」

カエデ「"殺せんせーを助けたい"……その願い。1番業君に理解して欲しいと思っているのは、渚自身だもん。」

そうと決まればいよいよみんな近くに駆け寄る。もちろん、2人の邪魔にならないところに。で、話はどっちが勝つかってことになるわけでーーー。

磯貝「どっちが勝つと思う？」

前原「圧倒的に業だろ。……と思うけど渚の意外性なら殺れるかもしれねーぞ。」

Sou「いや、そこだよね。って愛美ちゃん？？」

奥田「わ、私は業君にも勝ってほしいです！」

前原「おいおい奥田。お前は俺等と一緒で殺さない派だろうが。」

奥田「個人的には負けて欲しくないんです。積み重ねてきた覚悟と努力を知ってるから。」

あら、これ、もしかしてと思うけどーーー。

矢田「……なんかさ、殺したくないってのは変わんないけど。強い決意で強い相手を、凛香を殺せた達成感。まだ手に残ってる。殺せんせーを殺した時も、こういう思いが残るのかな。」

狭間「皆意見が一貫しなくなってるわねぇ。迷彩の効果が切れてくると意見の色まで変わるのかしら。」

『いや、狭間さんの言う通りだよ。ここに来てぶれてるのはどうなの？ま、ぶつかって互いの思いを受け止めてきたからだろうけど。』