今日も今日とて仕事が多い［名探偵コナン］Wild Police Story

10話　少しは遠慮してほしい ページ10

私side



あの日を境に、彼ら5人は遠慮なしに来る事が増えた

そりゃ勿論、そんなケガで医務室に来るな、と言いたいぐらいの理由で


例えば、紙で切ったとか、ドアに指を挟んだ、小指をぶつけた、など適当な理由をつけては毎度毎度やって来て

しかも、父さんに聞いたら、私がいる時にしかそんなのはない、とまで言う


一体何がしたいのやら……


「A！今日も来てやったぜ！」
『松田さん、別に頼んでないです』

怪我もせずに堂々と医務室に入ってくる、5人の問題児

『暇なんですか？、暇なんですね』
萩原「Aちゃん、優しくして」
『私は結構優しい方だと思います』
降谷「確かにそうだけど」
『これ以上、私に優しさを求めないでください』
諸伏「でも、Aちゃんは優しいだろ？」
『歳上だから一応敬ってるだけです』
伊達「一応かよ」
『はい』
松田「お前、俺がその礼儀のなってねぇの直してやろうか」
『いや、松田さんよりは礼儀があるつもりなんで』
「「「「ぶはっ」」」」
松田「おいテメェら、何笑ってんだよ」

彼らが来てすることは、私の勉強の邪魔か雑談ばかり

本当、5人で食堂でやっててくれ

以前、なぜそんなに私に構うのかと聞くと、面白いから、と返して来た

何が面白いのかと聞くと、私の遠慮なしの発言のテンポが面白いらしい

そんな事で私の邪魔をするな……、とは思いつつも結局お茶菓子を出して、話を聞いてしまっている私がいる

解せぬ


そんな日々が続いたある日

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