検索窓
今日:21 hit、昨日:76 hit、合計:31,742 hit

31話 贈り物 ページ31

降谷「そう言えば、Aは僕たちに何のようだったんだ?」

学校に戻り、鬼塚さんの説教を受けている5人にフォローをして……

ようやく医務室に戻ったのだ。

そして、降谷が口を開いた

『え?あぁ……この間、カラオケから学校まで世話になったから、これを……』

私は医務室の奥の部屋から、紙袋を持ってきた

降谷「礼なんていいのに……」
『私の気持ちだ。受け取ってくれ』
諸伏「でも、おぶったのはゼロだけだよ?」
『今まで、勉強教えてくれただろ?』

そう、化学が苦手な私に、この5人は馬鹿騒ぎしながら教えてくれたのだ

それに、今回のテスト、化学は学年1位だったしな


私は紙袋から箱を取り出した

萩原「え゛っ、めっちゃ豪華じゃね……?」
『安心しろ、ここに来てるのは一応バイトみたいなものだからな。貯まるものは貯まるんだよ』
松田「やめろよ、その言い方」

私は箱の裏のシールを確認しながら、それぞれに渡した

伊達「すまねぇな」
『いいんだ……私のセンスだから…文句は言うなよ』


萩原研二side

『私のセンスだから…文句は言うなよ』

箱を開けると、中に入っていたのは黒のボールペン、しかもすごく書きやすいやつ!

え、これ、良いとこのブランドなんじゃね?

『ちゃんとした好みは人それぞれだからな、みんな同じ、黒ベースにしておいた』

松田「まじか!」
降谷「こんな高価なモノを……」
諸伏「ありがとう!」
伊達「こりゃ、もっと勉強教えねぇとな」
『はは、それは勘弁してくれ』

俺はボールペンをまじまじと見ていると

シルバーで文字が彫られていることに気付いた

K…… H……

萩原「これって!俺のイニシャル!?」
『お、ご名答!シルバーでお前らのイニシャルが彫られてある』

俺らは5人で見せ合うと、

J.M……陣平ちゃん
R.F……ゼロ
W.D……班長
H.M……諸伏ちゃん

それぞれのイニシャルがシルバーで彫られていた

萩原「すげぇ!」

俺たちはボールペンを胸ポケットに差し込んだ

『気に入ってくれたようで良かった』

Aは笑いながら言った

大切にする、5人でそう言って、今日はお開きにした


まだこの頃の俺たちは知らなかった

このボールペンのインクが切れても、各々でインクを買い足し、ずっと仕事で使い続けることを

Aの高校卒業祝いで6人でご飯を食べに行った時に、Aに赤ベースのシルバーでイニシャルを彫ったボールペンを渡したのは、また別の時に話すとするか

  作者から→←30話 名誉の負傷 RX-7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
272人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

k-n(プロフ) - 神ちゃんさん» ハロ嫁は現在執筆中です!!もうすぐで完成します✨しばしお待ちをm(_ _)m (11月20日 21時) (レス) id: bb4880ec89 (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃん(プロフ) - こんにちは、ハロウィンの花嫁は書かないのですか? (11月6日 0時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています (2023年3月11日 0時) (レス) @page43 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
k-n(プロフ) - 夜蒼さん» 修正しときました!(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧ (2022年12月23日 23時) (レス) id: bb4880ec89 (このIDを非表示/違反報告)
夜蒼(プロフ) - コメント失礼します( . .)"29話なのですが…萩原が灰原になっています (2022年12月23日 18時) (レス) id: 8583bb846a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:k-n | 作成日時:2022年11月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。