29話 名前 ページ29
降谷「おい、どういうつもりなんだ?乗用車が追突したはずみで……バンパーが引っかかり、そのまま引きずられていて……しかもトラックの運転手は……何かの発作で気を失っている……この状況で……一体何をやろうって……」
萩原「そいつは……見ての……お楽しみ……だぜ!!」
萩原さんがハンドルを大きく切って、車体を左に大きく傾けた
私は反射で、萩原さんの言われたようにシートに掴まった
萩原さんは窓から赤色灯と投げて、何故かわからないが車体が大きく跳ね上がって、FDは空を飛んだ
『はっ……!?』
松田は降谷を引っ張って、乗用車に飛び移った
宙に浮いたFDはガードレールにぶつかりながら着地し、萩原さんはハンドルを戻して、道路に再びFDを戻した
萩原「A!怪我してない!?」
『っし、心臓に悪いっ……』
少しビビって潤んだ目を誤魔化すように、擦って言った
そして、道の先がない事に気付いた
『萩原!道が……!』
私が指差すと、萩原は軽く舌打ちをして、スピードを上げ、トラックの運転席に向かった
私はシートをつたいながら、助手席に移動した
萩原「A?!危ねぇって」
『大丈夫……それより』
萩原「あぁ……降谷ちゃん急げ!もう道がない!!」
私は萩原の脇からトラックの運転席を見た
運転手の顔色は悪いものの、多少動かしても問題はないだろう
『降谷!その運転手はおそらくぶつかった際の脳梗塞で気を失ってる!多少無理しても、すぐに私が見れるから問題ない!!』
私は萩原の脇から降谷に向かって叫んだ
萩原「……!!アクセルだ!アクセルしかねぇ……」
萩原「踏めェゼロ!!!」
トラックとFDは道を突き抜け、反対側へと飛び移った
しかし、
ドシッッと音がして、トラックの頭は道の繋ぎに着地し大きく上へ持ちがり、一気に倒れた
萩原は素早く私を引っ張り、片手でハンドルを持ちながら、私を庇うように抱き寄せた
ズザザッ――っとトラックがひっくり返り、私と萩原は車内から出て、トラックに駆け寄る
萩原「おい!?」
『降谷っ!!』
萩原「大丈夫か!?ゼ……」
ばっとグッドサインが見えて、降谷は運転手を抱えていた
松田や諸伏さん、伊達も萩原も親指を立てた
『……はぁ……っ』
私は安堵からため息が出て、呆れ笑いを溢した
272人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
k-n(プロフ) - 神ちゃんさん» ハロ嫁は現在執筆中です!!もうすぐで完成します✨しばしお待ちをm(_ _)m (11月20日 21時) (レス) id: bb4880ec89 (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃん(プロフ) - こんにちは、ハロウィンの花嫁は書かないのですか? (11月6日 0時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています (2023年3月11日 0時) (レス) @page43 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
k-n(プロフ) - 夜蒼さん» 修正しときました!(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧ (2022年12月23日 23時) (レス) id: bb4880ec89 (このIDを非表示/違反報告)
夜蒼(プロフ) - コメント失礼します( . .)"29話なのですが…萩原が灰原になっています (2022年12月23日 18時) (レス) id: 8583bb846a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:k-n | 作成日時:2022年11月22日 0時