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*007 健side ページ10

井ノ原「岡田、お前居候って何」

岡田は暫くさっき出ていった人たちが閉めていったドアを見ているようで見ていないような、何か考え込んでるようすで黙り込んだ。

何かある岡田には…

三宅「岡田?大丈夫?」

 ガラッ

さっきとは反対側のドアが開きそこには顔馴染みのやつがいた。

この人は親友であり、とっても大切な人だ。
前いた荒塚高校から一緒に留年かつ転校してきた人。

あーあ。二年留年してくれたら同じ学年だったのにさあ

三宅「ごお!」
森田「健ーお前今日、授業参観だったんだろ、お前のかあちゃん来たか」

「今はそんなこといいって」と少し睨んだ。軽くね?

三宅「来るわけないじゃん、そんなことよりも剛今大変なんだって、あ、ねぇ!坂本先生さっき来たんだけど、なんか怖い先生だよね、どんな先生なの?」

剛は声をひっくり返してイタズラな目で笑った

森田「ええー?うちの担任が?坂本、あ、先生、何しに来たんだよ俺らの学年だろ」
三宅「ねぇごお顧問でもあるんでしょなんか知らない?ほら、よく怒られてるんでしょ?」
森田「ハァ?んなもん知んねーし、てか、俺怒られねぇよ、ん、岡田どうした?」

剛がボケっとしている岡田に気づいた時だった

ガラッ

坂本先生と長野さんが戻ってきた。よそよそしく坂本先生は井ノ原くんに軽くお辞儀をした。
長野さんは連れてかれる前と一切変わらずニコニコしている

何だよこの人は。

そして俺の視線を岡田に戻すと岡田はハッとした様子で長野さんに、駆け寄っていった。

なんだ、あの岡田の長野さんに対する執着心。
まるで子犬。岡田犬だよお前!

長野さんはまた岡田の頭をくしゃっとかき、まっすぐ暖かい瞳で見つめた。まるで子供をあやすように。
なんだか岡田がふくれてるようにも見えた気がした

長野「さ、准一帰るよー。今日は坂本くんが送ってくれるから」
岡田「それ本当?」

チラリと岡田は坂本先生を見やり、坂本先生はそれでもブスっとしていて
長野さんにもう一度視線を戻してからまた坂本先生をみると坂本先生は頭を軽くたてに振った。

坂本「帰るぞ」
岡田「あ、はい。…坂本先生お願いします」

誰もこの状況を理解できないまま、あ、長野さんと坂本先生はできてるか…

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作者名:みりん | 作成日時:2016年8月27日 9時

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