*034 長野side ページ37
岡田「ひろし、今日学校休む、えっと、お腹いたくてな…でまあくんに来てもらったんや」
岡田嘘つくの下手くそ、ああ なんか皆、疲れた顔してるなあ
このようすだと岡田に学校を休ませたのは坂本くんで、本人も学校休んだんだろうな…
そしてそうせざる終えない状況に追い込んだ犯人はこの傷が教えてくれた
やっちゃったな…
僕は笑った。
長野「へぇ〜岡田はお腹いたいときにこの量を食べるんだね……嘘はダメでしょ?」
坂本「あ、えっと」
長野「でも、いいよ。なんか疲れた顔してるし、坂本くんも休んじゃったんでしょ?…それに原因は俺みたいだし、で(俺なにしたの?)」
頭の傷を擦りながら坂本くんに訴えた
こういうことは大抵岡田に聞いても彼は答えない
坂本くんはっと…
ちょっと拝見…
回りの様子を見て坂本くんの反応を見ていると場が凍りついた
ああ…これはだめだね
相当やらかしちゃったみたいだね、ごめんね
長野「坂本くん、10時から仕事だからお昼、岡田とよろしくね」
坂本「あ、そ、それなんだけど」
坂本くんは僕にも休ませるつもりだ、僕はまだ動ける
それにここで休んだらさっきの会議の挽回が出来ない
長野「大丈夫、大丈夫、坂本くんは心配性だなあ〜俺クビにする気?もうでなきゃだよ、俺行ってくるね。」
坂本「おっおい長野!!」
ーガチャ
外に出てケータイを玄関のポスト受けに忘れたことに気がついた
いけないいけない…
ーガチャン
ルルルル…プルルルル…
長野「ケータイ忘れたぁ!!うわっかかってきてるっ」
ケータイの表示を見るとそこには「会社」の文字
長野「はい、もしもし」
上司「長野くん?昨日の話覚えてる?昨日君散々だったから覚えてないと思って…」
長野「あ、はい」
上司「そうだよね、部長がさあ、長野くんに今日10時って間違えて伝えちゃって、ごめんね。もう長野くんは来る必要ないからね、明後日また出勤してきてね」
話が読めない…もう来る必要はない?どういうことだ…
昨日のこと、思い出せない…
頭がズキンと痛む
長野「…わかりました。」
上司「もう長野くんが会議に参加することないなんて惜しいなあ…まぁ頑張ってよ応援してるから」
長野「はい。」
上司「今日はゆっくり休んでね…じゃ、失礼するよっ …ブチッ、ツーツーツーツー」
長野「はい。…」
ああ、そういうことか
僕は昨日皆さんに迷惑をかけたから外されたんだ…
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作者名:みりん | 作成日時:2016年8月27日 9時