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お邪魔します 後編*020 坂本side ページ23

―ガチャ

坂本「お邪魔しまーす」

俺はその光景を見て驚いた。高校のときに訪ねた部屋と全く変わらなかったから
変わったといえば岡田の部屋があるだけ
本当にコイツはこの家で暮らしてきたのか
昔から今までの生活感がまるでない
と、なると長野の部屋は前と変わらず何もないのか…?
考えただけでも居づれー

長野「どうぞ、上がって、紅茶でいい?あ、てきとうに座っててよ」

長野は台所に向かった

俺はリビングのテーブルに岡田と座ると
何やら聞きたそうに岡田がこっちを見て来た

岡田「まあくん、ひろしとはいつであったん?聞いてもええ?」
坂本「え?ああ…」

何だ、長野話してねぇのか
俺は1つ息を吐きキッチンにいる長野を見やった

坂本「俺が16のときに会ったんだ。俺が高校二年生で長野は今の岡田と同い年の15歳の高校一年生だった。お前も聞いてたと思うけどな、俺はそんとき不良だったんだよ。結構荒れててな、隠れて教師の車を傷つけたり、不良グループのやつらと酒飲んだり、色んな奴を脅して金とったりな…やりたい放題だったんだ。そして、6月17日俺は長野に会ったんだ」

長野が戻ってきて紅茶を置いた

長野「日付まで覚えてたんだ(笑)凄いね」

俺は少し気まずくなって紅茶を口に含んだ

坂本「お前みたいなやつ初めてだったんだよ。普通はさっさと金出すだろ」
岡田「え、お金」
長野「あのね、この人に恐喝されたの俺(笑)あ、それよりさ、坂本くん、ご飯つくってよね」

何で断定口調何だよ
岡田は今の話が飲み込めずにポカンとしている

坂本「ハァ?客人にやらせるかよ、普通」
長野「いいから、いいから、だって坂本くんの料理美味しいんだもん、それに俺これから仕事あるから岡田の分よろしくね?そしたらてきとうに帰って良いよ」

長野は強引に俺の背中を押して台所へやった

岡田「え、料理なら自分でやるよ、いいよまあくん気にしないで」
坂本「ハァ-))つくんのはいいけどさ、お前これから仕事ってどういうことだよ」
長野「岡田?坂本くん本当に料理上手いから、本当食べてって!!じゃそういうことだから」

無視かよ
そういうことだからって俺はお前のなんなんだったくしょうがねぇえな

岡田「うん、わかったよ。あ、ひろし今日会議だよね、」

長野は一度瞬きをするとふわりと笑ってその場を後にした

―プルルルル「はい、長野です。ああ…か…で…たお…します」

*021 坂本side→← *019 剛side



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作者名:みりん | 作成日時:2016年8月27日 9時

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