*088 坂本side ページ6
急に意味のわからない事を話しだしたから呆れたようにため息をついた。
何かの冗談だろう…馬鹿馬鹿しい。
俺のイライラは増した
だか、長野は続けた
長野「9歳のときに僕の育ての親に新しい子供ができて、それから捨てられたんです」
坂本「…え」
これは一体…
暗くて、長野の様子を伺えなかったから余計に混乱した
長野「でも僕はその生まれてくる子供のことは恨んでないし、その親たちのことも恨んでいるのかすらわからないんです。」
今度は俺が見えないはずの長野を
振り替えって見つめた
長野の背中が俺の肩にのしかかる
その重みはとても深いように感じた
坂本「…本当のことなのか？」
長野は依然として話を続けた
長野「ええ。まあそれが坂本先輩のことと同じというわけにはなりませんけど…少なくとも僕は恨んでいませんよ？だからそこまで気にする必要はありません。先輩には、罪はないんですから」
俺は振り向いたまま
長野の言うことを
一つ一つをきき逃さないように
丁寧に聞いた
坂本「…そんなことねぇよ。そんな少数派の意見なんて聞いてねんだよ。俺には一生人殺しの息子っていうレッテルがつけられてんだからな。ほとんどはそうは思わないんだ」
長野は俺の肩から離れるように前にかがんだ
そして、とても穏やかな声でいった
長野「じゃあ、いつまでもそうやってかんがえていればいいんじゃないんですか？そのレッテルに囚われて恐喝のような悪さをして、その言葉に沿うようになったら少数派の意見もそうじゃなくなります、先輩はそれで自分に向けられたレッテルを剥がせると思っているのですか？」
俺はカッとなって前に向き直った
自分の拳を強く握りしめていることに気がついた
坂本「あ！？俺の気持ちなんてわかんねぇくせにいってんじゃねぇ、少数派なんていても意味ねんだよ、世間は多数派なんだ」
その力のはいった俺の拳に
長野の手のひらが上から被さった
長野「やるせなかった。どうせ良い人やっていたってその真実を知られると手のひら返し、むしろ、その反動が大きい。だったら最初から悪さしていれば「なるほど」とあまり面倒はない。そう自分に言い聞かせて、人を避けて、そっちの道へいっていたらもう、引き返せなくなりますよ」
坂本「いんだよ、それで、俺には何もねんだから」
その言葉をいった瞬間何だか
とても重い罪悪感を感じた
この言葉を俺がいっては
いけなかったかのようなそんな罪悪感を
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錦原エリー(プロフ) - 作者の雑談多くて読みにくい。本編かと思ったらいきなり作者の雑談で、本編はその後とか読む気無くすわ。本編とは別にページ使って纏めて書けばいいのに。それだけ飛ばせるように。まぁ昔の作品なんで今更ですが。 (2022年9月18日 13時) (
レス) @page34 id: a25755538d (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - 他力本願な鮭さん» 返信の方遅くなり大変申し訳ございませんでした。貴重なご意見ありがとうございます。只今検討中でございます！ありがとうございました！ (2016年8月3日 13時) (レス) id: 82f2657c49 (このIDを非表示/違反報告)
他力本願な鮭 - 読んでみたい人もいると思うのですが… (2016年7月26日 0時) (レス) id: e9d69cbd36 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - 他力本願な鮭さん» 3をお読み頂きまして誠にありがとうございます！1,2の作品はお話が少々暗いためフラグを立てておりますので18歳以上の方のみの観覧となっております。申し訳ございません( ；∀；) (2016年7月18日 6時) (レス) id: 82f2657c49 (このIDを非表示/違反報告)
他力本願な鮭 - 1と2が出てこないのですが… (2016年7月18日 0時) (レス) id: e9d69cbd36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2016年4月13日 5時
