【言葉のいらない瞬間】2 (ページ50)

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嘘謎編*083 坂本side ページ50

坂本「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」

煙が目に染みて目をつぶっていた
握られていた手が離されて
回りの空気が変わったのを感じ俺は目を開けた
霞んでいたため、目を擦ると視界がはっきりしてきた
そこには長野の姿が見えた

坂本「長っ」
長野「しっ静かにしてください」

長野はもう一度俺の手を握って四方八方確認すると歩きだした
俺は小声で長野に尋ねた

坂本「長野、お前は一体…」
長野「先輩、思っていたより派手にやられましたね、とりあえず話はあとにしましょう。この下に地下があるんです、急いで行きましょう」

俺は長野のもう１つの手により腰を押さえられて
引きずられるようにして移動した
地下に着くと長野は俺を壁にもたれかけさせて座らしてくれた

長野「しばらく、ここに隠れて居ましょう、もう動けませんよね、坂本先輩、怪我してるのもありますけど以外とびびりなんですね、脚ががくがくで引っ張ってこったまでつれてくるの大変でしたよ」

長野はふわりと笑った
そういえばこいつが自らこんなに喋るのを初めてみた
最低限しか喋らない無口なやつだと思ってたのに以外とこういう所もあるんだな
そりゃそうか、ロボットじゃあるまいし…

驚いた顔のまま長野を見ていたが、先ほどのことを思い出した
長野があまりにも落ち着いて自然に話しかけるので一瞬事態を忘れていた
俺は真剣な面持ちで話しかけた

坂本「長野、嘘だよな」
長野「何がですか？」
坂本「何がって、何もかもだよ!!」
長野「んー多少事実はまざってます」

俺はパニックになる頭を落ち着かせてから
なかなか本質を見せてくれない長野に苛立ち
一個ずつ聞くことにした
長野が盗んだ犯人だなんて嘘に決まっている…でもあの情報はどうやって…

坂本「お前、さっきの鍵…」

長野はポケットから先ほどの鍵を取り出してそっと俺に見せた

長野「あ、この鍵ですか？これは昔住んでた家の鍵です。」

大事そうにぎゅっと握り直しポケットにしまった

坂本「よく、それで誤魔化そうとしたな、で、さっきの数字は？」
長野「てきとうに言っただけですよ？」
坂本「じゃあ、何であいつら信じたんだ？」
長野「信じてなんかいませんよ？ちょっと信憑性のあることをいって混乱させたんです」
坂本「鳥とか、ラ、ラなんとかってやつか？」

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ここまで読んでいただきありがとうございました！！

嬉しい限りです(TT)

続編書いていきますので良かったらお立ち寄りくださいm(__)m