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嘘 接触編*080 坂本side ページ47

ー1988年10月10日ー

俺はいつもの倉庫で先輩を待った

コツコツコツ…

ゆっくりと高い足音が聞こえてくる
革靴を履いた背の高くぽってりとした体型の男が近寄ってくる

溝安「坂本、来たな。しっかし、お前は馬鹿だな、こんなところに来て本気で許してもらえると思ったか?ほら、財布、財布を出せ、わかってんだろな?」

俺に少しずつ近づきポケットに入れていた手を取り出した
その手を俺に向けた
差し出せとばかりに指を曲げている

坂本「先輩、俺は本当に知らねんだって、俺じゃねぇって」
溝安「いい加減嘘は止めた方がいいよ�・俺の優しいうちに。わかってんだからよお、お前の鞄に俺の財布についてたキーホルダーが入ってたんだからな、さあ、財布はどこへやった!」

先輩の叫び声と共に2、3人の不良が笑い声と共に入ってきた
そのなかには真久下もいた

坂本「知らねえよ、んなもん…なんだよそれ…」

なんで、なぜ、真久下まで信じてくれねんだよ…

俺は諦めるように構える体制だった体の力が緩まった

溝安「お前の盗んだ財布にはな、親父の会社の金庫の鍵が入ってたんだ。俺が親父からこっそり借りてたのがばれたんだよ、何故だと思う?
それはな?その金庫の中にはいってた情報がそとに漏れたからだ、そしてその漏れた日の監視カメラにはうちの制服を着た生徒が夜にロビーを通る姿が映ってたんだ。俺は親父に真っ先に疑われたよ、そして破門されちまった。どうしてくれんだよ!!」

先輩は真久下ともう一人の先輩に指示をだし俺を押さえつけた
先輩は少しずつ近づいてくる

溝安「俺の親父の小さい会社はセキュリティだってしっかりしていない、お前のせいで情報が漏れてつぶれること間違いなしだよ。それに、お前の父親、親父の会社の社員だったそうじゃないか、最も今は同僚殺して刑務所なんだろ、だからその息子が盗みを働くことなんぞ簡単なことだろ、坂本ぉお前しかいねんだよ!」

先輩は俺の腹に蹴りを一発いれた
俺は前に、のめり込んだ
押さえていた真久下が俺の顔を除きこんで笑った

真久下「さすが、人殺しの息子は盗んで情報漏洩だなんてやることが違うぜ」

溝安先輩が指で合図をおくると10人ちかく不良がやってきた

不良1「お前の父さんがくびになったから逆恨みか?」
不良2「おまけに離婚だもんな�・まあ、人殺しの親のどこがいいんだか」
不良3「父さん好きなんだね�・でも自業自得だろ、人殺しなんだから」

*081 坂本side→← *079 坂本side



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作者名:みりん | 作成日時:2016年3月13日 21時

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