探してもいい宝物 後編*039 井ノ原side ページ1
井ノ原「えっと�・電話電話…」
俺は剛からケータイを取り返して長野くんにかけた
剛と健は飲物に指したストローに口から空気を吐き出してぶくぶくさせている
ープルルルル
健「ねぇまだ?」
ープルルルル
剛「まだかよっ」
しびれを切らした二人が俺を急き立てる
井ノ原「ちょっ2人ともうるさいっかけてんだから!、あっ」
長野「はい、長野です。」
井ノ原「すみません、一年六組岡田くんの担任の井ノ原と申します」
長野「ああ 井ノ原先生ですか、すみませんがこれから仕事なので、またかけ直します」
井ノ原「…ッあ、あの!」
長野「ツーツーツーツー」
あ、あれ?切れてる…
ケータイを耳から離してはもう一度つけてまた離してと
切れていることを確認した
三宅「え?切れたの?」
森田「ハァ?使えねぇ!!」
剛と健は俺の方をにらんでぶーたれぶーたれ言ってきた
井ノ原「なんか、これからお仕事だったみたいで、悪いことしちゃったな…でも、かけ直してくれるって」
三宅「え、まじ!?」
森田「仕事って何時におわんだよ」
外を見るとすでに真っ暗で時刻は19:48を示していた
井ノ原「もうこんな時間だ、お前らは帰れ、俺がちゃんと聞いとくから」
俺じゃ頼りないと二人は駄々をこねたものの
時間も時間でしぶしぶと帰ってった
てか、駅まで送った
******************
AM 7:08 職員室
ープルルルル 「あら、はい、わかりました。お大事にしてください」「今日、坂本先生休みですって」「あらそうなの、珍しいわね」「親戚の人が倒れたらしいの」「え、大変ですね」
昨日はいくらまっても長野くんから電話はかかってこなかった。
職員室の自分のデスクに頬杖をついた
井ノ原「あ�・剛や健になんて言おう…そもそもあの時間仕事だから終わりが遅くて時間帯的にかけ直すのを躊躇ったのかもしれない。」
ああ、きっと長野くんはそういう人だ!
ープルルルル
目の前で電話がなっていることに気づき手に取る
ーガチャ
井ノ原「はい、東京都立六戦高校です。」
低く落ち着きのある声が聞こえてきた
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作者名:みりん | 作成日時:2016年3月13日 21時