たとえ、どんなに不器用なものでも。5/1 ページ5
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あ 「…あれ、」
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凌喜とパパが居ない、?
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そんな異変に
気が付いたのは起きてからすぐのことだった_____
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目覚まし時計の針が7時を指している。
横になっている身体を起こしてみると、
いつもぐっすり眠っているはずの2人の姿がそこにはない。
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この時間は毎朝、
朝ご飯とパパと凌喜のお弁当を作るそんな時間。
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2人はどこに行っちゃったんだろう、
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さっきまで一緒に眠っていた布団に触れてみればまだそこは温もりを帯びていて、
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あ 「っ、」
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私は思い当たる場所へとゆっくりと足を進める、
ガサゴソと音がするその場所まで少しずつ、
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重たい瞼を擦りながら死角に隠れてみれば、微かに大好きな人達の声がする。
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深 「凌喜、顔上手く作れた?」
凌 「うん!いつもママがやってるみたいに。どー?」
深 「おっ、すげぇじゃん!見て、パパのタコさんウィンナーも結構かっこいいだろ?」
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凌 「パパのなんかブサイク〜。笑」
深 「…しーっ!ママ起きちゃうから静かにね、」
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リビングのキッチンにはパジャマ姿のまま一生懸命何かの作業をしている辰哉と凌喜が居て、
それが何なのかなんてすぐに分かった。
だって、キッチン台にはお弁当箱や、食材、皿が分かりやすいくらいに散乱しているから。
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深 「…やば、卵焼き焦げちゃった、」
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凌 「あっ、ほんとだ…」
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深 「ごめんな、凌喜。今日はこれで我慢して。あとでママにも謝んないと。」
凌 「ぼくはへーき!」
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気を取り直して続きやろーなんてフライパンを前にしてるパパを見て、大丈夫かな。なんてまるで親のような気持ちで心配で見守ってしまう。
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ゆみち(プロフ) - 続きの更新、嬉しいです💜 (2023年5月1日 22時) (レス) @page6 id: 26d9bc83bf (このIDを非表示/違反報告)
柚姫(プロフ) - 楽しく読ませていただきました。このパパ💜さんがめちゃくちゃ好きなので、嬉しいです。くろーばー。様のペースで読ませていただけると嬉しいです。 (2022年12月10日 11時) (レス) @page5 id: 31ed921faf (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 閲覧垢が無いので続編とても嬉しいです!ありがとうございます! (2022年12月4日 21時) (レス) id: 5abacaa84f (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 続編待ってました〜!!できたら名前変換できるようにして欲しいです… (2022年12月4日 12時) (レス) id: 2bb2dfb322 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろーばー。 | 作成日時:2022年12月4日 11時