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部屋の中へと入ればこれ終わってる?とか資料まとめた?なんてそんな声が聞こえて来る。
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まだ業務開始前にも関わらず皆とても忙しそうで、
なんでも、来月発売する創刊号の最終チェックが迫っているとか何とかで
今はとてもじゃないけど挨拶が出来る雰囲気ではなさそう。
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私は何故こんなタイミングで
この部署への異動を余儀なくされたのだろうか。
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羽 「佐々木さん!」
あ 「…羽野さん、おはようございます、」
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昨日私にこの部署の概要とやら色々説明してくれた人。
この人が居てくれるだけでも少し安心だ。
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羽 「…すいません。少しバタついていて、」
あ 「いえ、大丈夫です。それよりも、」
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私はどうしても羽野さんに確認したいことがあった。
それはさっきの向井さんのあの言葉で______
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『けど、災難やなぁ。こんな形で副編集長と再会することになるなんて。』
『そうっ。
正真正銘、君が今日から勤めるこの部署の。』
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あ 「…この部署の副編集長って、」
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羽 「あ、もうすぐで会議が始まっちゃうので、とりあえず僕に着いて来てもらっても?」
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あ 「えっ、あっ、はい…、」
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羽野さんには私の言葉は聞こえていなかったみたいで、時間がないからと奥の部屋まで案内をされる。
ガラス張りのその部屋はブラインドが張ってあるから中の様子こそ分からないけど、とても特別感のある部屋で。
コンコン、とその部屋をノックすればゆっくりドアが開いた。
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羽 「…失礼します。」
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あ 「…っ、」
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全身に緊張が走った_______
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羽 「副編集長、お忙しいところすみません。今日からこの部署に異動になった佐々木Aさんです。」
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下げていた頭をゆっくりと上げれば、そこに居たのは、
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あ 「…っ、」
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渡 「…」
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本日、2度目のアイコンタクト。
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背もたれに大きく持たれながらゆっくりとこちらを振り返った彼はあのときと同じように嫌悪そうな顔を浮かべている。
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やっぱり、この部署の副編集長は______
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不穏な空気が流れる室内でふいに鳴ったのは羽野さんの携帯電話で…
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羽 「…すみません。少し、席外します。」
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気まずいったらありゃしない。このタイミングで2人きりになってしまうなんて。
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しおこーじ - ツンデレな翔太くんと、途中過程な主人公が、どう惹かれあっていくのか楽しみです!!私は康二くん推しなので、30ページすごいきゅんっとしました\(*' '*)\続きどうなるかな〜♪と楽しみにしてます!!あまり無理せず、頑張ってくださいっ!!応援してます♪ (2022年11月15日 6時) (レス) @page30 id: 7a72ebc835 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 出会い最悪の二人が、どうやって惹かれ合っていくのか、すごく楽しみです!💙くん大好きなので、続きを楽しみにしています! (2022年9月19日 22時) (レス) @page11 id: 61162ff126 (このIDを非表示/違反報告)
莉奈(プロフ) - 翔太くんのお話楽しみです🎵 (2022年9月12日 5時) (レス) @page7 id: 10c5e94b95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - コメント失礼致します。すっごく面白いです!しょっぴーの俺様キャラで、途中過程で主人公の女の子とどう惹かれ合うのかが楽しみです!大変かもしれませんが頑張って下さい! (2022年9月11日 17時) (レス) @page6 id: 45f6799fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろーばー。 | 作成日時:2022年9月11日 11時