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あ 「…うわっ、凄い、」
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今日は新しい会社の方との顔合わせ。
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やっぱり東京って、異次元。
中へと足を進めれば、広いロビーにそうして吹き抜けた高い天井。
エレベーター前には社員証をかざして入るようなセキュリティ頑丈なシステムもあったりして。
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だって、私のとこなんか階段一つ上がればもうオフィスまで着いちゃうくらいだったもんね。
セキュリティも何もあったものじゃない。
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本当に、私は明日からこんな
洒落たところで勤めることになるのだろうか。
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《ロビーを奥に進んだすぐ傍のラウンジでお待ち下さい。》
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あ 「…ラウンジ、ここか、」
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約束は12時からだったけど、迷ったらいけないからって急いで来てみたら思いの外早すぎたみたいで。
というかこんな所にラウンジがあるの流石にやばくないかな。
本当ににさ、ホテルですかここは?
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落ち着かないな、と思いつつ少しでも気を鎮めたくて
ゆったりとした椅子に背をもたれながら周りに視線をやった。
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あ 「…、」
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うわ、周りに座っている人もみんな最上級と言いますか
私とは住む世界がまるで違うっていうか…
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なんだか、喉渇いて来ちゃったな。
水でも飲もうかな、そう思い近くにある
ウォーターサーバーまで足を進めた。
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『翔太さんは、休日何をされてるんですか?』
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そんな時だった______
近くから聞こえて来たのは可愛いらしい女の人の声で。
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あ 「…」
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今時、お見合いだなんて本当にあるんだね、
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しかも結構若そうだけど、
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『私は、美味しいフレンチレストランに行ったり…、あっ、行きつけがあるんです。もし良ければ今度一緒に、』
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…、…
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翔 「…はぁ。まじで退屈だわ。」
『えっ。』
翔 「俺、お前みたいな着飾った女無理だわ。金と見た目にしか興味ないような。」
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うわうわ、まじか…
何、この人感じ悪過ぎるでしょ。
ドラマみたいな展開に他所の私でさえ呆気に取られていると、女の人は失礼します。なんて席を立って、その場を後にして行った。
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スゥーと私の横を通り過ぎて行く微風。
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その瞬間、甘いフローラルのような良い香りがほのかにして。やっぱりここの人達とは住む世界が違うんだって思った。
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しおこーじ - ツンデレな翔太くんと、途中過程な主人公が、どう惹かれあっていくのか楽しみです!!私は康二くん推しなので、30ページすごいきゅんっとしました\(*' '*)\続きどうなるかな〜♪と楽しみにしてます!!あまり無理せず、頑張ってくださいっ!!応援してます♪ (2022年11月15日 6時) (レス) @page30 id: 7a72ebc835 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 出会い最悪の二人が、どうやって惹かれ合っていくのか、すごく楽しみです!💙くん大好きなので、続きを楽しみにしています! (2022年9月19日 22時) (レス) @page11 id: 61162ff126 (このIDを非表示/違反報告)
莉奈(プロフ) - 翔太くんのお話楽しみです🎵 (2022年9月12日 5時) (レス) @page7 id: 10c5e94b95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - コメント失礼致します。すっごく面白いです!しょっぴーの俺様キャラで、途中過程で主人公の女の子とどう惹かれ合うのかが楽しみです!大変かもしれませんが頑張って下さい! (2022年9月11日 17時) (レス) @page6 id: 45f6799fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろーばー。 | 作成日時:2022年9月11日 11時