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『もしもし、Aー？もうそっち着いたの？』
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引っ越し先の社宅で
大量の段ボールを整理していると
元同僚の友梨奈から電話がかかって来た。
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あ 「うん、3時間くらい前にね？
今ね、ちょうど届いた荷物整理してるとこ。」
『うわ。大変じゃん。どっ？念願の大都会は。』
あ 「念願って…、
広いし、あちこち人居るし、もう訳分かんないよ。」
『そうだよねー。でも、突然東京に異動だなんてね。』
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電話越しに、友梨奈が笑う。
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正直笑いごとじゃないんだけどね、なんて。
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そう。私はつい最近、東京の本社に異動を命じられた。
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私はド田舎の地方出身だ。
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元々は地元にある小さい出版社に勤めていた。
決して待遇が良いわけではなかったけれど、私は私なりに出来ることを見つけて、結構やり甲斐も感じていて。
人間関係が良かったのが特に運の尽きだった。
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そんなときにその上司から言われたのが
明日から勤めることになる
この《東京本社への異動》だった。
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『でも大抜擢だよね！なんでもあの大手出版会社でしょ！？化粧品とか取り扱ってる。』
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あ 「らしいね〜。全然分かんないけど、」
『私もよく読んでるよー、その雑誌。おまけに社宅有りで給料も高い。優良物件じゃない。羨ましい！』
あ 「じゃあ、代わる？
私、そういうのとことん疎いし勤まる気しない。」
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20代を過ぎれば女性なら誰だって化粧品とか洋服だとかに少しくらい気を遣うと思う。
けど、私はそういうのに全く興味がなくて。
休みの日に出かけるときはほぼほぼすっぴんだし、しかも化粧品の種類とか使い方も全然分かんないし。
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そんな私が、化粧品が関連する
出版社のエディターなんて勤まるのかな。
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あ 「元々あっちで扱ってたのはトラベル系だったしさ、」
『そうねー。ま、大丈夫よ。あくまでAは記事の校正だったりを見れば良いだけなんだから。』
あ 「そうだけど…、」
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リビングに貼られているカレンダーに目を通せば、
明日の日付に会社との面談なんて記してあって。
不覚にも明日が来るな、なんて思ってしまった。
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あ 「はぁ、田舎に帰りたい…、」
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とりあえず明日の顔合わせ。大丈夫かな。
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しおこーじ - ツンデレな翔太くんと、途中過程な主人公が、どう惹かれあっていくのか楽しみです!!私は康二くん推しなので、30ページすごいきゅんっとしました\(*' '*)\続きどうなるかな〜♪と楽しみにしてます!!あまり無理せず、頑張ってくださいっ!!応援してます♪ (2022年11月15日 6時) (
レス) @page30 id: 7a72ebc835 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 出会い最悪の二人が、どうやって惹かれ合っていくのか、すごく楽しみです！💙くん大好きなので、続きを楽しみにしています！ (2022年9月19日 22時) (レス) @page11 id: 61162ff126 (このIDを非表示/違反報告)
莉奈(プロフ) - 翔太くんのお話楽しみです🎵 (2022年9月12日 5時) (レス) @page7 id: 10c5e94b95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - コメント失礼致します。すっごく面白いです！しょっぴーの俺様キャラで、途中過程で主人公の女の子とどう惹かれ合うのかが楽しみです！大変かもしれませんが頑張って下さい！ (2022年9月11日 17時) (レス) @page6 id: 45f6799fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2022年9月11日 11時
