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出勤日、当日＿＿＿＿＿＿
昨日羽野さんから手渡された社員証を首から下げ、エレベーターまで向かう。
今日から私は、晴れてここの社員になるんだ。
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あ 「よし、」
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自分の名前と顔写真が記された社員証を見てようやく実感が湧いて。
ここで勤めることになったのもきっと何かの縁なんだと思うし、不安はたくさんあるけど一から頑張ろう、そう言い聞かせて自分の頬をパチンと一度叩いた。
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あ 「…でも、緊張するな、」
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一体どんな人が居るんだろう、
上司は先輩は、？
みんな優しいと良いな＿＿＿＿＿＿
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私が行く部署はっと、24階か…
24階もあるなんてどれだけ広いんだこの会社は、
行き先を指定してドアが閉まりかけたそのとき、ドアの傍から、待って、乗りますぅ〜！なんて高めの声が聞こえて来て。
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向 「エレベーター、行かないで〜！」
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あ 「えっ、」
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向 「はぁ間に合った。
危な…、これ逃したら会議遅れるとこやった。」
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エレベーターが行ってしまうギリギリのところで、
開くボタンを押したのでなんとかなんとか
声の主はエレベーターに乗り込むことが出来た。
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向 「…あ、ありがとうございましたっ。」
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目が合えばその彼はぺこり頭を下げて。
そんな彼に私も小さく会釈をした。
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喋り方的に多分関西の人？
オレンジ色のふわふわした髪の毛が特徴の可愛らしい見た目の彼。
この人も、ここの会社の人、か…、歳も近そうだな。
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寝癖もついたままでシャツのボタンだってズレているから相当焦っていたんだろう。
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あ 「何階まで？」
向 「24階まで…、って一緒や。」
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まさかのこの彼と行き先も一緒、だった＿＿＿＿＿＿
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エレベーターの中からは、東京の外の景色が見えてとても綺麗だった。
あれって、東京タワー？うわ、凄いなぁ〜。
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そんな景色に見惚れていると、
隣の彼は私の顔を不思議そうに覗き込んでいて。
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えっと、私達どこかで会ったことあったっけ、
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あ 「あの…何か？」
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向 「…やっぱりそうや！昨日の！」
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あ 「昨日？」
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向 「どっかで見たことある思ったら副編集長に水ぶち撒けてた昨日のあの子やんな。いやー、昨日はほんまに笑わせてもらったわ。」
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えっと…、はい？
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しおこーじ - ツンデレな翔太くんと、途中過程な主人公が、どう惹かれあっていくのか楽しみです!!私は康二くん推しなので、30ページすごいきゅんっとしました\(*' '*)\続きどうなるかな〜♪と楽しみにしてます!!あまり無理せず、頑張ってくださいっ!!応援してます♪ (2022年11月15日 6時) (
レス) @page30 id: 7a72ebc835 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 出会い最悪の二人が、どうやって惹かれ合っていくのか、すごく楽しみです！💙くん大好きなので、続きを楽しみにしています！ (2022年9月19日 22時) (レス) @page11 id: 61162ff126 (このIDを非表示/違反報告)
莉奈(プロフ) - 翔太くんのお話楽しみです🎵 (2022年9月12日 5時) (レス) @page7 id: 10c5e94b95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - コメント失礼致します。すっごく面白いです！しょっぴーの俺様キャラで、途中過程で主人公の女の子とどう惹かれ合うのかが楽しみです！大変かもしれませんが頑張って下さい！ (2022年9月11日 17時) (レス) @page6 id: 45f6799fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2022年9月11日 11時
