あざといアイドルに恋した。《Ryohei.A》

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阿 「お待たせ、はい」


あ 「ありがとうございます！温っかい…」




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お店の近くのとある小さい公園。


この時間だから流石に誰も居ないし、人の気配もない。


ただ外灯の灯りだけが私達を照らしてる。




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なんか変な感じ。ここに二人で居るだなんて。



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…、…




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阿部さんが私の隣に腰掛ける。



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今は夏だけど夜だから少し肌寒い。


でも、阿部さんが買って来てくれた


自販のホットココアのおかげで身体がポカポカと温まる。




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阿 「ごめんね。こんな時間なのに引き止めちゃって

…親御さんから連絡とかはない？」


あ 「私、今一人暮らしなんです。

…だからそういうのは全然！明日も大学は休みですし」




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阿 「そっか。よかったぁ。迷惑だったらどうしようかと思った」


あ 「…私、阿部さんとまだお話したかったから嬉しいです！」


阿 「ほんと？」


あ 「…あ、里奈たちも居ましたし。途中でお客さんも来ちゃいましたし」




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なんで素直にはい！


って面と向かって言えないのかなぁ…




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こんなんだから、前の初恋だって…



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阿 「たしかにそうだよね」


ゆっくりと空を見上げた阿部さん。


すっごく綺麗な横顔に思わず息を飲んでしまう。



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でも、『ほんと？』なんて


そんな嬉しそうに私を見るのやめて欲しい。


だって、阿部さんも同じ気持ちなのかもなんて思ってしまうから。



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