アンドロイド彼氏

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奏「すいません、サンドイッチ1つと焼きそばパン1つください」

購買担当「はーい。2点で800円でーす」

奏「じゃあ、1000円で」

購買担当「200円のおつりと、商品です」


おつりと商品を受け取る奏


奏「どうも。ありがとうございます」

A「(もしかして、私の分…)」

奏「はい、サンドイッチ。これだけで大丈夫？」

A「あ、ありがとう…。とりあえず、これだけでいいよ」

奏「…あ、飲み物忘れた。自販機でいいか」


生徒玄関にある自販機の前に立つ奏


奏「俺はウーロン茶で…。Aちゃん、何が飲みたい？」

A「あ、私は自分で買うので…」

奏「いいよ、俺が買ってあげる。どれがいい？」

A「じゃあ…フルーツオレ…」


フルーツオレのボタンを押す


奏「はい、どうぞ」

A「ありがとう…。おごってもらって、良かったの？」

奏「全然構わないけど？Aちゃんが困ってるのに、放っておけるわけないじゃん」

A「っ…！！」

奏「教室で食べるの？俺は部室でみんなと食べるんだけど…途中まで一緒に行く？」

A「あ、うん…！」


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体育館前の外通路


奏「それにしても、お弁当忘れちゃうなんて…」

A「彼と…ちょっと気まずい感じになってたから、ぼーっとしてたのかもしれない…」

奏「また何かあったの？」

A「せっかく奏くんからアドバイス貰ったのに…関係が近づくどころか、どんどん離れているような気がしちゃって…」

奏「…」

A「この前は…届けてくれたのに…。今日は届けてくれないなんて…。何で、本当に困ってる時に…助けてくれないんだろう…」

奏「Aちゃん…」

横原「おーい、松井ー！！」

奏「！！」


横原が合流する


奏「どうしたんですか、横原くん…？」

横原「あ、探してた子見つけた。君、2年生の本庄さんでしょ？」

A「そうですけど…」

横原「前も来た君の知り合いって子が、また…」

A「え…？」


遅れてユウトが合流する


ユウト「A…」

A「ユウトくん…」

ユウト「お弁当、また忘れてたぞ。届けに来た…」

A「…」


ユウトは持ってきたお弁当袋を差し出すが、Aは受け取らない


ユウト「A…？」



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