アンドロイド彼氏

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奏「まずは、時間がかかってもいいからお互いを知ることが必要だと思う。それが出来ないと、幸せなカップルにはなれないんじゃないかな？」

A「松井くんは、どうやって籠原さんと仲良くなったんですか？部活のマネージャーとしてではなく、彼女として接するのは…違いますよね？」

奏「まぁ、最初は難しかった。ずっと『マネージャー』って呼んでたから、『モモ』って呼べるようになるまで時間かかったよ。でも、モモも俺のことを『松井くん』って呼んできてたから、俺が『奏でいいよ』って言ったの。そこからかな、お互いに気持ちが通じ合うようになったのは」

A「やっぱり…呼び方が変わると、違いますか？」

奏「うん、急に仲良くなった感じがした。一緒に帰ることも増えたし、デートも増えたよ」

A「やっぱり…そろそろ呼び捨て出来るようにならないとだ…」

奏「焦る必要はないよ。俺も時間かかったし、それだけが彼と仲良くなる方法じゃない。君たちなりに、頑張ってみてよ」

A「ありがとうございます。ごめんなさい、こんな話をしちゃって…」

奏「大丈夫だよ。俺のこんなアドバイスで良ければ、参考にして」

A「はい…！」

奏「…確か、本庄さんだよね？名前は…」

A「Aです」

奏「Aちゃんね。俺のこと、奏でいいよ。あと、同じ学年なんだし敬語じゃなくていいよ」

A「あ、うん…」

奏「じゃあ、俺は部活行くね。また話そうね」

A「…奏くん、部活頑張って！」

奏「ありがとう」


体育館に向かう奏


A「…ちょっと、スッキリしたかも。それに、奏くんと話してると楽しいし。……って、あれ？ユウトくんとの会話は、あまり弾まないのに…何で奏くんだと大丈夫なんだろう…？」


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体育館

奏「ふぅ…」

影山「おい、松井！！」

奏「何ですか？」

影山「お前、さっきマネージャー以外の女子と話してただろ！！」

奏「あ、Aちゃんのことですか？」

影山「マネージャーに見られたらどうするんだよ？浮気だと思われるぞ？」

奏「大丈夫ですよ…」

新「影山くん、心配しすぎ…」

横原「でも、気を付けないとダメだぞ？」

奏「はい…。でも、モモは怒らないですよ。嫉妬するような子じゃないと思います」

横原「分からないぞ？女子って、単純じゃないから」

奏「…」



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