アンドロイド彼氏

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ジュースを買い終わったユウトが戻ってくる


ユウト「Aー……って、え…？」

奏「おっと、彼が戻って来たか。じゃあ、お互いに映画楽しもうね」

A「あ、はい…！」


どこかに行く奏


A「…」

ユウト「はい、オレンジジュースだよ」

A「あ、ありがとう…」

ユウト「さっきの人…」

A「同じ学校の人なの。偶然会ったから、話してただけだよ？」

ユウト「それならいいけど…」


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上映会場


ユウト「(ルールは説明しているし、Aが簡単に他の人のところに行くことはない…よな)」

A「(ユウトくん、さっきからずっと黙ってる…。松井くんと話してたこと、そんなに気にしてるのかな…？)」

桃花「奏くん、映画楽しみだね〜。私が観たい映画だったからこれにしちゃったけど、大丈夫？」

奏「全然いいよ。それに、これは俺が好きな俳優の中島健人くん主演の映画だし」

桃花「そうだったね！」


楽しそうに話しながら席に向かう2人を見るA


A「(いいなぁ…。松井くんたち、楽しそう…)」

ユウト「(また、あの人を見てる…？俺と話してる時よりも、あの人と話してた時の方がAは楽しそうだったし…。俺は…ダメなのか…？)」


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2時間後…


ユウト「映画、面白かったね」

A「うん…」

ユウト「無難な恋愛映画だったけど、ハラハラする展開もあって本当に面白かった。あの主演の人もかっこよくて、この作品に凄く合ってると思えたし」

A「…」

ユウト「…あ、ごめん。俺ばっかり感想を話して…」

A「ううん、いいよ。ユウトくんも楽しめたみたいで、良かった」

ユウト「…」

A「…ちょっと、トイレ行ってくるね」

ユウト「あ、うん…」


トイレに向かうA


ユウト「何でだ…？俺、Aを不快にするようなこと…」

奏「上手くいかない感じか？」

ユウト「！？」

奏「自分では完璧な対応をしているつもりでも、相手の気持ちに響かなかったら…意味ないんじゃない？」

ユウト「…」

奏「ちゃんと、あの子の気持ち…分かってる？」

ユウト「え…？」

奏「付き合い始めて、まだそんなに経ってないみたいだけど…。いまいち、あの子の気持ちを掴みきれてないだろ？」

ユウト「…」



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