アンドロイド彼氏

。゜+゜。〇レンタル-16〇。゜+゜。 ページ18

.



奏「ん？あれ…見られてた」

A「あ、ごめんなさい…。音が聞こえたから…」

奏「いいよ。大会に向けた自主練だし」

A「あ、そっか…。来月が地区大会でしたね」

奏「そうそう。レギュラーメンバーになりたいからさ」

A「松井くんって…レギュラーになったことないんですか？」

奏「補欠ならなったことある。今年は2年生だし、狙いたいな」

A「なるほど…」

奏「ねぇ、今朝の彼って…君の彼氏？」

A「えっ！？あー…えっと…」

奏「そういう反応ってことは、彼氏なんだ？」

A「……誰にも、言わないですか？」

奏「言わないよ？あ、もしかして…秘密にしてた感じ？」

A「はい…」

奏「なるほど。じゃあ、誰にも言わないよ。モモにも言わない」

A「モモって…あぁ、彼女さんか」

奏「籠原桃花…だから、モモって呼んでる。ていうか、モモからそう呼んでほしいって言われた」

A「へぇ…。どうして、籠原さんと付き合うことにしたんですか？」

奏「単純に言うと、告白されたから。まぁ、俺もモモのことは可愛いって思ってたし…良い子だからね。でも、影山くんがモモのこと好きだったんだよ」

A「そうなんですか！？」

奏「うん。ずーっと『マネージャー、可愛いなー』とか『彼女にしたい』って言ってた。でも、モモが選んだのは…俺だったってわけ」

A「うわ…。ちょっと複雑ですね」

奏「告白されたのが、新学期になる前の春合宿の時。練習終わりにさ…」


.


1ヶ月前

体育館


桃花『松井くん…！』

奏『ん？どうした、マネージャー？』

桃花『あのっ……私、松井くんのことが好きです！付き合ってください！』

奏『…えぇ！？』

影山『はぁーーー！？』

横原『マジで？』

新『うわぁ…いいなぁ』

奏『え、俺…？』

桃花『はい！ずっと、松井くんのこと…好きだったんです…』

奏『マジか…』

横原『ほら、返事は？』

奏『……俺でいいなら、付き合おう…か』

桃花『本当！？』

新『凄い、部内恋愛だ…！』

横原『カップル成立だな』

影山『うわぁーーーー！！』


叫びながら体育館を出る影山


横原『影山ーー！！』

新『影山くーーん！！』

奏『あ、ヤベ…』

桃花『？』



.

。゜+゜。〇レンタル-17〇。゜+゜。→←。゜+゜。〇レンタル-15〇。゜+゜。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す