アンドロイド彼氏

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西館高校

体育館


A「あー…遅刻するかと思った」

葵「珍しいね、Aがこんなギリギリに来るなんて」

真里亜「危うく、バスケ部の朝練を見逃すところだったね」

A「別に…私はバスケ部のファンでは無いけど…」

葵「ていうか、詩織は？」

A「言われてみれば…いないね」


バスケ部の朝練を見ている生徒たちが歓声を上げる


真里亜「あー…今日も横原先輩、カッコいい…！」

葵「真里亜は横原先輩なんだね」

真里亜「あんなにカッコいいのに、横原先輩に彼女がいないのが不思議だよね」

葵「じゃあ、狙ってみれば？」

真里亜「無理だって…」

女子生徒A「あーぁ、今日もマネージャーの籠原さんは松井くんと仲良しだね」

女子生徒B「仕方ないって。付き合い始めたばかりなんでしょ？」

A「…」


朝練を終えて、楽しく談笑している2人を見るA


A「(付き合い始めたばかりのカップル…か。楽しそうだなぁ…)」

葵「A？」

A「いいなぁ…。付き合い始めたばかりの2人は、幸せなんだろうね」

真里亜「羨ましいんだ？」

A「ちょっとだけね…」

詩織「そんなこと言うなら、アンドロイド彼氏をレンタルすれば良かったじゃん」


詩織が合流する


A「あ、詩織…」

葵「アンドロイド彼氏？」

真里亜「何それ？」

詩織「知らないのー？ちょーーカッコいい彼氏が、3ヶ月間無料でレンタル出来るんだよ！」

葵「本当！？」

真里亜「ちょっと、詳しく聞かせてよ！」

A「(言えない…。私もレンタルしたなんて…やっぱり言えないよ…)」


教室へ向かう4人


横原「あー…疲れた」


体育館から出てくるバスケ部のメンバー


影山「なんか、妙に盛り上がってる女の子たちいたね」

新「何とか彼氏がどーのこーの…言ってましたけど…」

奏「何だろうね？」


体育館から校舎に繋がる外廊下を歩く4人


奏「さて、俺たちも着替えて教室に…」

ユウト「すいません…」

奏「ん？」

横原「え、他校の生徒！？」

ユウト「勝手に入ってすいません。忘れ物を届けに来たんですけど…」



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