Let'sGo! 東京B少年！！

夢のスタート -11- ページ13

.



奏「放送の最後の方でいいから、アドリブで言って欲しいことがある。これから高等部の2階の踊り場で、高等部2年の藤井がミニライブをする。まだ校舎に残ってる生徒がいたら見に来るように宣伝してくれ」

和田『ミニライブ！？え、これを宣伝するの！？』

奏「客がいない状態でやっても意味ないだろ？少しでも集めたいから、宣伝してくれ」

和田『はーい…』


通話をやめる


藤井「あの…」

奏「どれくらい集まるかは分からないけど、放課後の放送が終わったらライブを始めろ。俺が協力するのはここまでだからな」


放課後の放送開始のチャイムが鳴る


和田『全校生徒の皆さん、放課後の放送の時間です。本日の放課後の放送担当は、高等部1年C組の和田優希です』

奏「ん、始まったな」

和田『本日の最終下校時刻は18時です。校舎に残って委員会の仕事や自習勉強をしている生徒さんは、この時刻までに下校しましょう。部活動の終了時刻は17時45分です。最終下校時刻に間に合うように行動してください』

藤井「…」

和田『えーっと…。これから高等部の校舎の2階踊り場で、高等部2年生の藤井くんがミニライブを行うそうです。もし興味がある生徒さんは見に行ってください』

藤井「あっ…！」

奏「ちゃんと宣伝したな。これでどれくらい集まるか…」

和田『それでは、有意義な放課後をお過ごしください。これで放課後の放送を終了します。担当は高等部1年C組の和田優希でした』


放課後の放送が終わる


藤井「…」

奏「ほら、さっさと準備しろ」

藤井「はい…！あの、協力してくれてありがとうございます…！」

奏「はぁ…。本当は協力なんかしたくないけど、お前のやり方は滅茶苦茶なんだよ。見てて冷や冷やする…。ライブはちゃんとやれよ」


どこかに行く奏



藤井「…あ、ちょっとずつ集まってる」


周りに少しずつ生徒が増える


男子生徒A「マジでライブやるの？」

男子生徒B「あいつって、昨日の昼の放送に乱入してた奴？」

女子生徒A「何やるつもりなの？マジでウケるんだけど」

女子生徒B「ミニライブなんて言うけど、どうせ大したことないんでしょ？」

藤井「っ…！」


深呼吸する藤井


藤井「今日は集まっていただき、ありがとうございます。ダンスも歌も未熟ですが、精一杯パフォーマンスします！俺の気持ちが本気だって事、これで証明します！！」



.

夢のスタート -12-→←夢のスタート -10-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す