夢のスタート -10- ページ12
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藤井「トップアイドルになることは、凄く大変だって分かります。俺が憧れているMr.KINGも、デビューした頃は上手くいかないことが多くて空回りして失敗ばかりだったって…。苦しい世界なのは分かってます。それでも、俺はやってみたい!キラキラしたあの世界に行ってみたい!」
奏「…はぁ。分かったよ」
藤井「え?」
奏「お前のアイドルへの熱意は認めてやるよ」
藤井「本当!?」
奏「でも、上手くいくと思うなよ?」
藤井「頑張ります…!」
ラジカセにCDをセットする
奏「それって…」
藤井「これ、事務所の社長さんから貰ったんです」
奏「いつ貰ったんだ?」
藤井「昨日の夕方ですよ?」
奏「昨日の夕方に貰って、もう覚えたのか?」
藤井「ダンスは幼稚園の頃から習ってたので、覚えるのは早いんです。歌もすぐに覚えられました」
奏「…記憶力に関しては、合格かもな」
藤井「へ?」
奏「ていうか、このまま始めるのか?」
藤井「もう準備出来たし、そろそろ…」
奏「はぁ…。お前はバカか。誰もいないのに始めてどうする」
階段の踊り場付近には、誰も生徒がいない
藤井「みんな帰ったかな?もしくは部活?」
奏「あー…もう…。まだ校舎内に残ってる生徒はいるはず。しょうがないな…」
携帯を出す奏
藤井「?」
奏「そろそろ準備できてるだろ」
誰かに電話をかける
奏「…あ、和田?放送の準備は出来た?」
和田『松井さん!早く戻ってきてよ!放送を始められない…!』
奏「お前だけで放送しろ」
和田『えー!?放課後の放送は、松井さんがやるって言ってたじゃん…!』
奏「今から戻ったら、もっと放送時間が遅くなる。和田が今日はやってくれ」
和田『はーい…。ていうか、ラジカセは?』
奏「俺の予想通り、昨日の昼の放送に乱入してきたバカが持ち出してた」
藤井「バカじゃないです!藤井直樹です!!」
和田『あ、やっぱりそうだったんだ…』
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アテナ(プロフ) - 機会があればこれ以外の物語に蓮音君と龍君を出してほしいです。あきかさんの作品でぜひみてみたいです。我儘なことを言って申し訳ないです。 (2017年10月4日 12時) (レス) id: ced4003887 (このIDを非表示/違反報告)
アテナ(プロフ) - そうですか、リクエストコメントの削除をお願いします。続き楽しみに待ったます (2017年10月4日 7時) (レス) id: ced4003887 (このIDを非表示/違反報告)
あきか(プロフ) - アテナさん» コメントありがとうございます。 物語に対するリクエストは嬉しいですが、こちらの物語は友人と一緒に制作しております。既に完結部分までストーリーの流れが決まっているので、アテナさんの意見は反映することが出来ません。申し訳ありませんが、ご理解ください。 (2017年10月3日 23時) (レス) id: f7d97dfce6 (このIDを非表示/違反報告)
アテナ(プロフ) - 歌うのが苦手みたいな感じで。学校の生徒にも一切バレてないけどKINGの新曲バックに選ばれ学校中にバレるみたいな。蓮音君達は藤井君のよき理解者みたいな感じでダンスも時々みてくれるみたいな、いきなりすいません (2017年10月2日 21時) (レス) id: ced4003887 (このIDを非表示/違反報告)
アテナ(プロフ) - いきなりでものすごく失礼なのですが、林蓮音君、五十嵐君、松尾君、前田君をKINGのバックにつくJr.的なポジションで同じ学校の生徒で出してほしいです。蓮音君、松尾君、五十嵐君が藤井君と同学年、前田君が一つ上。4人の共通点が舞台は好きだけど自分が前に立って (2017年10月2日 21時) (レス) id: ced4003887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あきか | 作成日時:2017年10月1日 21時