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那須「どうしてって…それはっ…」
藤井「僕は…魔法少年になる時に『願い』があるって思ってるんだ。みんなが言ってた…。魔法少年になったことで、魔法少年になる前より変わったって」
龍我「…!」
藤井「以前の僕もそうだった。リーフと出会って…流れのまま魔法少年になっちゃったけど、あの戦いを通して成長出来たんだ」
金指「…」
藤井「2人だって…そうでしょ?何か『願い』があったから…一時的でも魔法少年になろうって思ったんじゃない?そして…まだ続けたいって思ってるんじゃないの?」
那須「それは…」
藤井「僕は…2人に悲しい想いをしてほしくないんだ」
龍我「え…?」
藤井「僕は、自分が大きな運命を背負っていたせいで…みんなに悲しい想いをさせてしまった。あんな想い…してほしくない…」
那須「…」
藤井「結果的に…こうやって生まれ変わってこれた。でも…奇跡が起きなかったら、今頃…みんなはずっと悲しい想いを引きずってたかも…。そう思うと…苦しくて…」
ぎゅっと強く手を握る藤井
藤井「だから…2人には悲しいお別れをしてほしくない。2人で一緒にいて欲しいんだ」
那須「でも…そうしたら…」
那須の服の裾を握る龍我
那須「え…?」
龍我「っく……うぅっ…!」
涙を流している龍我
那須「龍我…!?」
龍我「嫌だっ…!那須と…離れたくない…!」
那須「!!」
龍我「那須と一緒にいたいよぉ…!」
那須「っ…」
龍我を抱きしめる那須
龍我「那須…?」
那須「バカっ…泣くな…!我慢っ…してたのに…!」
龍我「…」
那須「俺だって…龍我と離れたくないよ…!こうやって出会えたんだ…。これっきりなんて…そんなの…」
龍我「那須ぅ…!」
強く抱き合う2人
藤井「2人は一緒にいるべきだよ。それに…その力は、僕のものじゃない。2人のものだよ」
龍我「でも…」
藤井「きっと…2人は『以前の僕』の後継者なんだ。その力…2人に譲るよ」
那須「本当に…いいのか?」
藤井「うん。構わないよ」
龍我「じゃあ…この戦いが終わっても、那須と一緒にいていいの?」
那須「うん。そういうこと」
龍我「やったぁ…!」
藤井「…これで良いんだ。2人が…悲しい想いをしなければ、僕は構わないよ」
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蒼我 - 初めまして!シリーズ全て読ませて頂いてます!これからの展開楽しみです!無理せず頑張ってください!応援してます! (2017年9月18日 16時) (携帯から) (レス) id: 1fc48afc33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あきか | 作成日時:2017年9月16日 22時