お兄ちゃん、ガチャ 〜Side レイ〜

。゜○ 31th GACHA ○゜。 ページ32

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GAME CENTER

地下1階


レイ「…」


エレベーターのベルが鳴る


A「…」

レイ「ちゃんと…お話してきた？」

A「ミズキちゃんに…答えを出してもらったよ…」

レイ「…そっか。頑張ったね…」

A「うぅっ…」


レイの胸に飛び込むA


レイ「よく頑張ったね…。いっぱい悩んで…泣いて……決めたことだもんね…」

A「うっ……うわあああぁぁぁ…！！」

レイ「気が済むまで…泣いていいよ…」


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A「Zzz…」

レイ「Aちゃん…」


泣き疲れて寝台で眠るAの頭を撫でるレイ


卜部「レイ…」

レイ「…ちゃんと、答えを出してもらったみたいです」

卜部「そうか…」

レイ「今日は寝ちゃったので、明日の朝…」

卜部「それでいいのか？」

レイ「え…？」

卜部「本当は…彼女を消去したくないんだろ？」

レイ「でも…」

卜部「メロちゃんの時とは事情が違う。お互いに…悲劇のガチャとなったんだ。当局に話を通してもいいぞ」

レイ「博士…！」

卜部「その代わり…ちゃんと両想いになるんだぞ？」

レイ「はい…！」



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次の日


レイ「…」


ガチャコンを見つめるレイ


レイ「僕も…本来なら、ガチャに戻って新しい妹を待ってたはず…。でも…ガチャに戻っても戻らなくても…今まで出会った妹の成長を願ってるよね…」

A「…レイくん……？」

レイ「あ、おはよう…。起きたんだね」

A「何してるの？」

レイ「いや…。ガチャに戻ってたら…どんな感じなのかなー…って…」

A「…」

レイ「Aちゃん…。ミズキちゃんから『消去する』と言われたけど、僕は君を消去したくない」

A「え…？」

レイ「ここに残ってほしい。一緒に…博士のお手伝いをしない？」

A「でもっ…」

レイ「僕も同じだよ。『消去します』って言われたけど、博士に引き留められたんだ。まぁ…博士を1人にするのが心配だったっていうこともあるけどね…」

A「本当に…いいの…？」

レイ「うん。一緒にいよう…Aちゃん」

A「…うん……！」





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