魔法少年☆大戦 -KANSAI-

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道頓堀


Magic Boyz


康二「へー！これが文一くんが言ってた店ですか！」

龍太「そう！オープンは2週間後を予定してる」

廉「あの…どういうお店なんですか？」

龍太「主に、お前くらいの年代をターゲットにした服屋や。だから高校生にも働いてほしいねん」

廉「なるほど…！」

龍太「そういや、ちゃんと自己紹介してなかったな。俺はこの店の店長の室龍太」

康二「龍太くんの知り合いの向井康二でーす」

廉「あ…。永瀬廉です」

龍太「かっこええ名前やなー！」

康二「で、魔法少年の説明からするな。魔法少年っていうのは、通常ではありえない事件を解決する存在。まぁ…簡単に言えば、正義の味方や！」

廉「正義の味方…」

龍太「東京では、随分前から魔法少年の存在は確認されてたんや。でも、大阪は妖魔の被害が東京に比べて少ないから必要無かった」

康二「でも…ここ数年で妖魔の出現が頻繁になった。そこで…」

龍太「妖魔に対抗するために、東京のように魔法少年を登場させようと考えたわけや！」

廉「なるほど…」

康二「そこで開発されたんが、この『マジックストーン』と『マジック・パス』」

龍太「マジックストーンは全部で6種類。そのうちの2つを2人が持ってるんや」

康二「俺のは『エスニック』のパワーを持つストーン。前までは『エスニック・ファイター』という名前の魔法少年やってん」

廉「さっきも言ってましたけど…何で変身できないんですか？」

康二「それがな…俺20歳やねん！魔法少年は20歳になると終わりやねん」

龍太「それは東京も同じルール。でも、ホンマに20歳で変身できなくなるとはな…」

廉「あと…エスニックって何ですか？」

康二「『民族的』という意味や」

龍太「こいつ、タイとのハーフやから」

廉「えぇ！？」

康二「それ関係あります？」

龍太「あると思うで」

康二「廉のストーンは『クール』。まぁ…見た感じ、クールやもんな。イケメンやし」

廉「そんなことっ…」

龍太「さっきも言ったけど、ストーンは全部で6種類。飛んで行った残りの4つを探してほしい」

康二「もしかしたら、廉みたいに魔法少年になる奴が拾ってる可能性もありますからね！」

龍太「永瀬…。まだ分からんことばかりやろうけど、簡単に言ってしまえば…お前は大阪を守る使命を受けたってことや」

廉「大阪を…守る…」

康二「でも難しく考える必要は無い。妖魔が現れたら、さっきみたいに変身して戦えばええだけやから」

廉「はぁ…」


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