。゜+゜。+ Magical15：飛翔の悩みと迫る闇+。゜+゜。 ページ35
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サファイア「…」
アフタン「これで、君とゆっくりお話が出来るね」
周りに結界を貼り、外部から邪魔出来ないようにされる
サファイア「な、何でこんなこと…」
アフタン「君のこと…使えそうだって思ったからだよ」
サファイア「えっ…！？」
アフタン「ねぇ、正直に言いなよ。本当は、仲間になりたくなかったんでしょ？」
サファイア「それ…は…」
アフタン「さっきの戦いだけど…。ドゥンケルの結界に閉じ込められた3人のこと、助けてたよね？」
サファイア「！！」
アフタン「僕はあれを見て思ったよ。危険な方法だけど、斬新なやり方だなー…って。君は、危険だって分かってて…あの行動をしたんだよね？」
サファイア「そう…だよ…。自分の攻撃じゃ、あの結界は壊せなかった。それ以上の威力を…って考えたら、あの方法しかなかった…」
アフタン「うんうん。仲間を助けるために、自ら危険な行動に出たんだよね。それなのに……全然感謝されなかったね？」
サファイア「っ…」
アフタン「感謝されるどころか、仲間を怒らせた。そして、言われたくないことを言われて傷ついた…」
サファイア「うぅっ…」
胸が苦しくなり、自然と息が上がってくる
サファイア「はぁっ…はぁ…」
アフタン「こんなことになるなら、やっぱり仲間になるなんて言わなければよかった。ずっと、彼と2人での行動のままでよかった…」
サファイア「うぅ…」
アフタン「そもそも……魔法少年にならなければよかった」
サファイア「はぁぅっ…！」
胸が締め付けられるように苦しくなり、その場に座り込む
スイ「サファイア！！」
サファイア「うぅ…！や、やめ…て…」
アフタン「…」
しゃがんで、座り込むサファイアに目線を合わせるアフタン
アフタン「やっぱり、そういうことなんだね。魔法少年になったことも、後悔しているんだ？」
サファイア「後悔……してるわけじゃ…」
アフタン「じゃあ、何でそんなに苦しそうなの？僕に本音を言われたから、苦しいんでしょ？」
サファイア「うぅ…」
アフタン「苦しいなら、やめればいい。君は逃げることが出来る。逃げて楽になっちゃえばいいよ」
サファイア「逃げ…る…」
スイ「ダメだ！！そんな言葉に、惑わされてはいけない！！」
結界の外からスイは叫ぶが、今のサファイアには届かない
サファイア「はぁっ……はぁ…。俺は…」
スイ「飛翔！！自分を見失ってはいけない！！」
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作者名：あきか
| 作成日時：2023年6月23日 23時
