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-Magical15：飛翔の悩みと迫る闇-
ノクティス「宮近ひかる、お前を俺たちの協力者にする。それが、『神』から与えられた…俺たち闇夜の使者の大きな使命なんだ」
ひかる「だから、どうして私なの！？それに、『神』って誰よ！！」
ノクティス「神は神だ…。俺たち、闇夜の使者を導いてくれた存在だ」
ひかる「つまり…この戦いの、ラスボスってこと？」
ノクティス「まぁ、お前たちから見れば…そういう存在になる」
ひかる「…」
2人しかいない雑木林に、沈黙が流れる
風に揺られて、植物たちがこすれる音だけが聞こえる
ノクティス「…『神』はこうおっしゃった。『宮近ひかるには、我々の計画に必要な力を持っている』と…」
ひかる「え…？」
ノクティス「実際、お前はこの『夜の結界』の中にいても平気な存在だ。つまり、何かしらの特別な力がある…」
ひかる「そんなの……ないよ…」
ノクティス「じゃあ、何で魔法少年たちと一緒にいる？」
ひかる「それはっ…。……魔法少年だった、お父さんからのお願いだから」
ノクティス「あぁ、そういえば…オンブラがそんな報告を上げていたな」
ひかる「だいたい…あんたたちの目的も分からない。『永遠の夜』って何よ…」
ノクティス「そのままだ。永遠に夜の時間が続く世界を創る。つまり、太陽が昇らない…朝や昼がない世界だ」
ひかる「えっ…」
ノクティスの説明を聞き、ひかるは言葉を失う
当たり前だと思っていた太陽が昇ることを、彼らは止めようとしているのだ
ひかる「どうして…そんなこと…」
ノクティス「朝や昼なんて…必要ないだろ」
ひかる「必要よ！！学生は学校に行かないとだし、大人たちだって仕事をしないといけない…」
ノクティス「それが、不要だと言ってるんだ…」
ひかる「は…？」
ノクティス「面倒だと思わないのか？朝早く起きて、難しい勉強や苦手な運動を強いられる生活…」
ひかる「そりゃあ…嫌だって思うけど…」
ノクティス「だったら、永遠に夜の時間が続けばいい。学校や仕事に行く必要なんてない。夜なら……ずっと寝ていればいい」
ひかる「なっ…」
ノクティス「この『夜の結界』の仕組みが、それを実践している。お前たち以外の人間は、この結界の中では眠ってしまう。永遠の夜の世界でも…同じだ。俺たち闇夜の使者以外の人間たちは……永遠に眠ってもらう。命を奪わないだけ、ありがたいと思ってほしいな」
ひかる「…」
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作者名：あきか
| 作成日時：2023年6月23日 23時
