。゜+゜。+ Magical12：逃げないで！ 飛翔と瀧の秘密+。゜+゜。 ページ31
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ノクティス「例の2人組が、南朝日奈駅周辺に現れる可能性が高い。だから、狙えって言ったんだ」
ドゥンケル「なるほど。んじゃ、さっさと終わらせてくるぜ」
タブレット端末を奪い取り、アジトを出て行くドゥンケル
ノクティス「……そういえば、あいつはひかるを勧誘したのか？」
オンブラ「さぁ？」
アフタン「僕は狙ったよ。魔法少年に邪魔されちゃったけど…」
ノクティス「あいつのことだ…。忘れてそうだな…」
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次の日
南条学院
グラウンドでは、体育の授業が行われている
瀧「暑いなー…。こりゃ、熱中症に気を付けないと…」
飛翔「…」
瀧「飛翔、どうした？」
飛翔「あ、暑い…。フラフラ……する…」
瀧「えっ…」
どこかから、サッカーボールが飛んでくる
そして、そのボールが飛翔に直撃する
飛翔「うっ…」
瀧「飛翔！！」
その場に倒れてしまう飛翔
ボールが当たったショックで倒れた…というよりも、軽い熱中症を起こしているようだ
体育教師「山井、どうした！！」
瀧「先生、軽い熱中症みたいです。保健室に運んできます」
体育教師「そうか。頼んだぞ、瀧」
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保健室
飛翔をベッドに寝かせ、冷やしたタオルを額に乗せる
飛翔「うー…」
瀧「気を付けないと…って思ってた矢先だったね」
飛翔「本当…ごめんね…」
瀧「ゆっくり休んで。次の授業のノート、代わりに取っておくから」
飛翔「ありがと…」
瀧「じゃあ、俺は戻るね。また、後で様子を見に来るから」
ベッド周りのカーテンを閉め、瀧は保健室を出ていく
飛翔「……はぁ」
スイ「飛翔、また倒れたのか？」
気配を感じたのか、スイが様子を見に来る
飛翔「ごめん…」
スイ「責めているわけじゃない。飛翔の身体が弱いことも分かってる」
飛翔「……弱いのは、身体じゃない。俺の気持ちが…弱いんだ…」
スイ「…」
飛翔「強くなりたい…。それが……俺の魔法少年になるための『願い』なのに…」
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男子更衣室
瀧「ふぅ…」
体操着から制服に着替える瀧
ラヴィ「ヨウくん、大丈夫？」
瀧「大丈夫だよ。むしろ、心配なのは…飛翔の方だよ」
ラヴィ「また倒れたの？」
瀧「軽い熱中症だよ。スイが様子を見てるんじゃないかな」
着替えを済ませ、更衣室を出る
ラヴィ「僕が心配しているのは、飛翔を守ろうと無理をするヨウくんのことだよ」
瀧「無理なんて…」
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作者名：あきか
| 作成日時：2023年6月2日 20時
