。゜+゜。+ Magical12：逃げないで！ 飛翔と瀧の秘密+。゜+゜。 ページ29
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-Magical12：逃げないで！ 飛翔と瀧の秘密-
南条学院
中庭
飛翔「…」
瀧「変身解除を見られた以上、もう隠すことは出来ないと思うよ？」
飛翔「……それでも、嫌だ…」
瀧「…」
2人のカバンから、それぞれの依り代が出てくる
スイ「飛翔、お前の気持ちも分かるが…」
ラヴィ「魔法少年は、人数が多い方が有利なんだよ。まぁ、2人組でも大丈夫ではあるけど…」
スイ「そうだな…。だが、せっかく顔を合わせたんだ。仲間にならなくても、協力することくらいは…」
飛翔「嫌だ…。そんなことすれば、絶対に『仲間になって』ってせがまれる…。俺は…瀧くんだけでいいよ…」
瀧「飛翔…」
休み時間終了のチャイムが鳴る
瀧「うわ！ほら、授業始まるよ」
座り込んでいる飛翔に、立つように促す
半分泣きそうな表情で立ち、瀧と一緒に教室へ向かう
飛翔「はぁー…。次の授業って、何だっけ…？」
瀧「えーっと…。飛翔が苦手な、プレゼンの授業」
飛翔「あぅ…」
その場に倒れる飛翔
スイ「おい！！」
ラヴィ「また、倒れちゃった…」
瀧「やっぱりね…」
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夜
宮近家
庭での薙刀の素振りを終え、縁側で休んでいる宮近
宮近「ふぅ…」
アン「海斗、ちょっといい？」
宮近「どうした？」
アン「今日も南条学院に行ってみたの。でも、新しい魔法少年の子たちとは…接触出来なかったわ」
宮近「そうか…」
アンも接触に苦戦していると知り、少々困った様子
そこまで頑なに仲間になることを拒むのは、必ず理由がありそうだ
宮近「せめて、依り代に会うことが出来れば…」
アン「そうなのよね…。スイかラヴィに会って、詳しく話を聞きたいけど…」
宮近「…さすがに、校舎内に入ることは無理だよな？」
アン「いくら、私の姿が見える人が限られてるとはいえ…無理な話よ。ひかるたちの学校でさえ、校舎内に入るのは躊躇ってるんだから…」
宮近「そうだよな…」
アンは散策のためとはいえ、無理に建物の中には入らないようにしている
宮近「どうにかして、接触したいが…」
アン「そもそも、あの子たちがどうやって魔法少年になったのか…。その経緯も知りたいわね」
宮近「確かに、そうだな…。いつ依り代と出会い、いつ変身したのか…」
アン「……明日、もう少しだけ頑張るわ。せめて、スイかラヴィに会ってみる」
宮近「頼んだぞ…」
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作者名：あきか
| 作成日時：2023年6月2日 20時
