アンドロイド彼氏-3-

。゜+゜。〇レンタル-55〇。゜+゜。 ページ10

.



奥の部屋から、背伸びをしながら紫耀が出てくる


紫耀「どうした？」

神宮寺「いや、また…相手と不調なアンドロイドが出てきた」

紫耀「もしかして、Ryuga-1217？」

廉「え、何で分かったん？」

紫耀「何となくだよ…。不調の原因は？」

岸「金銭感覚のズレが原因らしいぞ」

紫耀「お金か…。そういえば、Ryuga-1217をレンタルした子って…どんな子だった？」

海人「えーっと…」


タブレット端末で、レンタルの履歴を検索する海人


海人「レンタルした子は、神保原星羅って名前。ちょっと、お金持ちな雰囲気あったよね？」

廉「あー！思い出した！！その子、やけにお金のこと聞いてきたよな！？」

神宮寺「そうなの？」

廉「『本当に、レンタルは無料なのか？』とか『壊れてしまった場合、修理費とか負担しないとダメなのか？』とか…」

岸「は！？」

海人「あー…俺も思い出したかも。確かに、お金のことを質問されたね」

岸「でも、お金持ちっぽいんだろ？」

海人「学校の制服が、代官付属高校だったよ。あの学校って、お金持ちが通う学校じゃん」

神宮寺「それなのに、お金を気にするなんて…」

紫耀「お金の管理が厳しい家庭なのかもね。神保原って…大企業グループとして有名な名前だし」

海人「大企業だからこそ、お金の管理に厳しい…か」

廉「うーん…。これ、大丈夫か…？」



.

。゜+゜。〇レンタル-56〇。゜+゜。→←。゜+゜。〇レンタル-54〇。゜+゜。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す