私立ガムシャラ高校 。゜◇ Jr. ◇゜。

。゜+。◇ Battle32 ◇。+゜。 ページ33

.




数日後…


病院


玄樹『え…移植…？』

看護婦『えぇ。弟くんがドナーに決まって、明後日に移植手術よ』

玄樹『海人が！？』

看護婦『ドナーになれるか分からなかったけど、検査した結果適合したから』

玄樹『…』





.






医師『手術は無事に成功しました。あとは玄樹くんが麻酔から覚めるのを待つだけです』



病室



海人『……ん…。……兄さん…！』

玄樹『…』



ゆっくり目を開ける玄樹



玄樹『あっ……視界が…』

海人『兄さん…ちゃんとカイの顔見える…？』




右目に包帯をした海人が視界に入る




玄樹『海人…！本当に…お前が…』

海人『カイは平気だよ…。だって…兄さんはカイを助けるためにケガしちゃったから、今度はカイが兄さんを助けようって…』

玄樹『海人っ…！お前は…本当に優しい奴だな…！」




海人を抱きしめる玄樹




玄樹『ありがとう…』

海人『こちらこそ…助けてくれてありがとう…』





.






岩橋「でも…この手術費用のことで母親が無責任なことを言ったんだ…。それが原因で離婚が決まって…」

神宮寺「そっか…」

岸「話を聞く限り…お前らは普通に仲が良い兄弟なんだな」

岩橋「本当に普通だよ。ただ…海人がここまで俺に似てるとは思わなかった…」

宮近「でも…良いよな、そういうお互いに助け合える兄弟って」

顕嵐「絆が深いってことだな」

岩橋「そう言ってもらえると嬉しいな…」




.




夕方


アパート



海人「そういえば…兄さんのやりたい事を聞きそびれてた」

岩橋「そうだったね…。んー…」

海人「今日ね松倉くんたちから聞いたんだけど、兄さんは最恐クラスの人たちとケンカして勝ったんでしょ？」

岩橋「確かにケンカしたけど…1人だけ。まだ1番強い人とはケンカしてない」

海人「それで良いんじゃない？」

岩橋「え？」

海人「兄さんのやりたいこと。その1番強い人を倒したら…兄さんがあの学校で1番強い人ってことじゃん」

岩橋「…そうだ。いつか挑戦するって宣言したんだった…！」

海人「良いじゃん。カイも協力するよ」

岩橋「ありがとう。我武者羅高校のトップになる…！これが俺の目標…！」




.

。゜+。◇ Battle33 ◇。+゜。→←。゜+。◇ Battle31 ◇。+゜。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す