私立ガムシャラ高校 。゜◇ Jr. ◇゜。

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夕方



アパート



岩橋「本当に近いね…」

海人「でしょ？」

岩橋「本当に良いの？泊まっても…」

海人「今日もお父さんは遅いと思うし…大丈夫だよ。それに…兄さんなら歓迎してくれるよ」

岩橋「そうか…？」





棚に飾られている賞状やトロフィーを見つける岩橋






岩橋「ダンスは続けてるんだな…」

海人「うん。でも…もうスクールは辞めたよ」

岩橋「何で？」

海人「だって…選んだ高校が国際エンタテイメントだったから…。もう通う必要はないだろうって…」

岩橋「じゃあ…何で問題なんか起こしたんだよ…」

海人「…お父さんも勝手な人だよ。たった1回だけ…大会で優勝しただけなのに、特別推薦で国際エンタテイメントに入れって言うんだもん…」

岩橋「お前も…特別推薦なのか！？」

海人「え？うん……それで受かったんだ」

岩橋「母さんならまだしも……父さんまで…！」

海人「特別推薦ってさ…学費半額免除っていう良い待遇がある。でも…周りから指差される存在になるっていうリスクもある…」

岩橋「それで…問題を起こしたのか…」

海人「まぁ…カイも兄さんと同じだよ。3年生に挑発されて…それにムカついたから、殴っちゃった…」

岩橋「お前は…どこまで俺に似てるんだよ…」

海人「ていうか…兄さんは何で特別推薦だったの？」

岩橋「母さんの勝手だよ…。海人みたいに…何か特化した経歴があるわけでもないのにさ…」

海人「あー…なるほどね。だから行きたくない高校って言ったんだ…」

岩橋「本当に羨ましいよ…。海人や…宮近たちみたいに、明確な目標がある奴が…」

海人「兄さんは、将来の夢は無いの？」

岩橋「無いよ…。高校で将来の夢を見つけようって思ってたのに…母さんに勝手なことされたから…」

海人「じゃあ…あの高校で見つければ良いじゃん」

岩橋「え…？」

海人「今の高校でさ…兄さんはやりたいこと無いの？」

岩橋「俺は…」





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