私立ガムシャラ高校 。゜◇ Jr. ◇゜。

。゜+。◇ Battle16 ◇。+゜。 ページ17

.




岩橋家



岩橋母『何も退学する必要ないでしょ？悪いのは玄樹をいじめてきた…』

岩橋『悪いのは母さんだよ！！』

岩橋母『なっ…』

岩橋『俺は…あんな高校に行きたくなかった！！別の高校に行きたかった！！』

岩橋母『私は…玄樹の将来を考えて…』

岩橋『全然考えてないよ！！俺は…えらい人になりたいわけじゃない！！』

岩橋母『…』

岩橋『俺の人生なんだから……将来くらい…俺の自由にしてよ…。何でもかんでも…決めつけないで…！自分は何もしないくせに…！』

岩橋母『決めつけてるわけじゃないわ…。玄樹の将来が、少しでも裕福になるように…』

岩橋『これで…俺の将来が裕福になると思ってるわけ？現に…離婚して、生活がギリギリになってるじゃないか！！これのどこが裕福なんだよ！！』

岩橋母『…』

岩橋『俺を西館に入学させたのも…自分の株を上げるためだろ？自分のためなら…家族を振り回す…。そんなんだから離婚するんだよ！！いい加減にしろよ！！』






.







神宮寺「それはひどいな…」

岸「勝手に決めつけられて…たくさんの期待や恨みを背負わされて…」

嶺亜「大人の勝手な事情に、たった1度の人生を狂わされたんだね…」

岩橋「正直言えば…家にだって帰りたくない…。でも…父親と弟のいる場所を知らないから……」

安井「逃げたくても逃げられないんだな…」

神宮寺「…」




岩橋の身体を抱き寄せる神宮寺




岩橋「え…」

神宮寺「つらいことなのに…打ち明けてくれてありがとな…」

岩橋「別に…そんな…」

神宮寺「背負いすぎ。もっと楽になれ」

岸「そうだよ。ここは似たような過去を持った人間ばかりが集まってる」

嶺亜「その気持ち…分からなくもない。だから…頼っていいよ？」

岩橋「っ…！」


自然と涙がこぼれる


神宮寺「俺らは仲間だ…。お前を縛り付けたりしないから…楽になれ、玄樹…」

岩橋「…っ……ありがとう…！」

安井「何とか、まとまったな」

岸「そうっすね」

安井「よーっし！遊びに行こうぜー！」

神宮寺「安井くんのおごりー！♪」

安井「はぁ！？おい！待て、神宮寺ーーーー！！」

岩橋「…」

嶺亜「行こう、玄樹」

岸「Cクラスの新リーダーだろ？行くぞ！」

岩橋「うん…！」






.

。゜+。◇ Battle17 ◇。+゜。→←。゜+。◇ Battle15 ◇。+゜。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す