。゜+゜。〇-Episode11：結婚の挨拶-〇。゜+゜。 ページ8
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談笑をしながら、料理を食べ始める
沙耶「んー…！美味しいです…！」
和田「そうだね。苦手なものは無さそう？」
沙耶「はい。ただ、麻婆豆腐が辛くてビックリしましたけど…」
龍「沙耶ちゃん、辛いの苦手？」
沙耶「少し苦手ですね」
少し苦笑いをしながら、答える沙耶
浩大「本格的な麻婆豆腐だから、山椒などの香辛料が強め。ちょっと、沙耶様には苦手な辛さだったかもしれないですね」
龍「そういえばさ、沙耶ちゃんも14日の宴に来るの？」
沙耶「はい。さっき、優希さんからお話を聞いて…」
和田「俺の両親と、会わせる予定なんだ」
鞠子「まぁ！じゃあ、本格的に結婚のお話が進んでるってことですか？」
和田「進めようと思ってるから、会わせるんだよ。両親からも『早く、婚約者の子に会わせてくれ』って言われてるし」
龍「なるほどね。いよいよだね〜」
沙耶「…」
お互いの両親への挨拶が決定したのはいいが、やはり不安は拭いきれない
それと、沙耶が不安に思っていることは、もう1つあった
沙耶「あの…」
浩大「どうしました？」
沙耶「今更ですけど…私と優希さんが結婚すること、皆さんはどう思われてるんですか？」
鞠子「へ？」
沙耶「本当は、反対している方とかも、いらっしゃるのでは…って」
以前、和田に執拗に絡んできていた江里子に婚約者として認められていなかった
そのことがあり、沙耶は本当は和田一族の中にも反対している人物がいるのでは…と不安だったのだ
鞠子「そんなことありませんよ」
沙耶「え…？」
鞠子「私たちは、沙耶さんを歓迎していますよ。それに、和田家の次期当主である優希さんの婚約者ですよ？沙耶さんのことを悪く言う人物がいれば、優希さんを怒らせる原因にもなりますし」
龍「優希が決めた人だもん、文句なんて言わせないよね？」
和田「当たり前だ。仮に文句を言う人物が和田一族の中にいるなら、謝りに来てもらわないとな」
鞠子「だから、そんなに不安に思わないでください。大丈夫ですよ」
沙耶の手を優しく握り、にっこりとほほ笑む
沙耶「鞠子さん…！」
浩大「沙耶様、ご心配は無用です。和田一族で、沙耶様への不満を言う者はいません。それに、和田のご両親は興味津々なんです」
沙耶「そうなんですか？」
和田「そうだよ。『どんな子なんだ？』『写真を見せろ』って…しつこいくらい」
沙耶「はぁ…」
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作者名：あきか
| 作成日時：2022年12月10日 0時
