名家の次期当主に溺愛されています-6- (ページ32)

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。゜+゜。〇-Episode12：大波乱の宴-〇。゜+゜。ページ32

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鞠子「まぁ、さすがに何もなかったですね。戻りましょうか」

そう言って宴会場に戻ろうとした、その時…

突然、3人を数人の黒服が取り囲む

沙耶「！？」

慶子「ちょっと、何よあんたたち！！」

黒服の1人が、沙耶の腕を掴む

沙耶「きゃっ！！」

慶子「沙耶！！」

鞠子「沙耶さん！！」

黒服A「捕まえたぞ、五条沙耶！！」

沙耶「放して！！何なの、あなたたち！？」

必死に抵抗して逃げようとするが、男性の力には敵わない

抵抗した反動で、沙耶の髪飾りが落ちてしまう

黒服A「騒ぐな！」

沙耶の口をタオルで塞ぐ

沙耶「んぐぅ！！」

慶子「沙耶を放しなさいよ！！」

黒服に向かって対抗するが、強い力で突き飛ばされてしまう

慶子「痛っ！！」

突き飛ばされた勢いで、慶子は尻もちをつく

鞠子「慶子さん、大丈夫ですか！？」

慶子「うぅー…！」

篠宮「何の騒ぎだ！！」

騒ぎ声を聞きつけた篠宮が、駆けつける

鞠子「篠宮さん、沙耶さんが！！」

篠宮「沙耶様に何をしている！！」

黒服B「ちっ…！和田家の護衛か…！」

黒服C「おい、さっさと逃げるぞ！」

沙耶を抱え、どこかに行く黒服たち

篠宮「待て！！」

篠宮は、沙耶を連れ攫った黒服たちを追いかけていく

鞠子「あの家紋は…飛鳥家…」

慶子「え？」

鞠子「あの黒服たちが着ていたスーツに、飛鳥家の家紋がありました。だから、間違いないです」

慶子「じゃあ、これって…沙耶の義母と義妹が…」

鞠子「そういうことになります…」

慶子「どうするのよー…！！」

龍「鞠子！どうしたんだ！？」

宴会場から、龍と蓮音が出てくる

龍「篠宮さんが慌てて出て行ったから、心配で俺たちも来たけど…」

蓮音「まさか、何かあった…？」

慶子「ヤバいわよ！！沙耶が、変な奴らに連れ攫われたわよ！！」

蓮音「はぁ！？」

龍「あーぁ…。やっちゃったね…」

すると、和田と浩大も宴会場から出てくる

和田「どうした？」

鞠子「優希さん、沙耶さんが…飛鳥家の黒服に、連れ攫われてしまったんです…！」

和田「ちっ…！やられたか…！！」

浩大「鞠子たちがいたにも関わらず、沙耶様を狙うとは…」

和田「…」

床に落ちている、沙耶の髪飾りを拾う

和田「…いったい、どういう状況だったんだ？」

鞠子「本当に、突然で…。前触れもなく、いきなり囲まれてしまったんです」

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