。゜+゜。〇-Episode12:大波乱の宴-〇。゜+゜。 ページ31
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慶子「それにしても、凄い人たちばかりね。私たちは、場違い感が凄くて…」
蓮音「本当だよ…」
確かに、この宴に参加している人たちは名家の集まり
あまり宴やパーティーに参加しない慶子たちにとっては、少し居心地が悪いかもしれない
和田「まぁ、徐々に慣れてよ」
蓮音「はい…」
慶子「ていうか、沙耶ってご飯食べたの?」
沙耶「実は、まだなの。優希さんのご両親と話しながら、ちょっとケーキ食べたくらいで…」
慶子「じゃあ、今から食べようか。バイキング形式だからね」
鞠子「私も、一緒に行きますね」
沙耶「へ?」
何故か、慶子と鞠子と一緒に食事を取りに行く
その様子を見て、和田は満足そうだ
浩大「これが狙いか」
和田「そういうこと」
蓮音「え?」
龍「沙耶ちゃんが気を許している子が近くにいれば、安心ってわけ」
蓮音「つまり…護衛?」
龍「そうそう!超身近な護衛だよ」
慶子と蓮音を招いた理由は、これも兼ねてのことだった
沙耶が一番気を許している相手である慶子が一緒にいれば安心だろう、という考えだ
和田「さっき、飛鳥会長に会って来た。でも、あの場には近衛家の姿は無かった…」
浩大「ちなみに、この部屋でも近衛家は見かけていない。別の宴会場にいるのかもな」
宴会場はいくつか用意されており、家柄ごとに部屋が決められている
幸いにも、近衛家と飛鳥家がいる宴会場とは別になったようだ
和田「別の部屋になったのはありがたい。でも、油断は出来ないな」
食事をしながらしばらく談笑をしていると、沙耶はトイレに行きたくなった
沙耶「ちょっと、お手洗いに行ってきますね」
和田「いってらっしゃい。確か、近くにあったよ」
慶子「沙耶、私たちも一緒に行くよ」
沙耶「大丈夫だって!大袈裟だよ…」
鞠子「でも、沙耶さんが1人になったところを、誰かが狙ってこないとは限りません。それに、護衛の篠宮さんは男性ですし…」
専属の護衛である篠宮も近くにいるが、さすがにトイレには行けない
沙耶「そう…だね。じゃあ、廊下にいてくれる?」
鞠子「もちろんです」
慶子「ほら、行くわよ」
3人で宴会場を出て、近くにある女子トイレに向かう
慶子と鞠子は廊下で待ち、沙耶は手早く用を済ます
沙耶「お待たせ…!」
慶子「早かったわね。急がなくても良かったのよ?」
沙耶「だって、2人を待たせるわけにはいかないと思って…」
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作者名:あきか | 作成日時:2022年12月10日 0時