名家の次期当主に溺愛されています-6- (ページ30)

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。゜+゜。〇-Episode12：大波乱の宴-〇。゜+゜。ページ30

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健太郎「でも、千香子ちゃんと玲奈ちゃんは何をするか分からない。どんなに僕たちが注意しても、言う事聞かないからねー…。本当、困った妹と姪っ子だよ。何事も無いといいけど…ね」

健太郎は軽い口調でそう言うが、本当に困っているようだ

そして、最後の一言が不穏に感じた

恭太郎「では、我々は失礼するぞ。沙耶さん、優希殿と仲良くするのじゃぞ」

挨拶を済ませ、恭太郎と健太郎はどこかへ行く

沙耶「…」

和田「まぁ、飛鳥会長に気に入られたのかもね」

沙耶「そう…なんですか？」

和田「さて、俺たちは移動しよう」

和田に促され、大広間を出ていく

そして、少し離れた場所に広い宴会場があった

沙耶「ここですか？」

和田「あぁ。ここで、俺たちは食事するぞ」

宴会場に入って少し歩くと、浩大が和田たちに気付いた

浩大「やっと来たか…」

龍「あ！遅いぞー！」

和田「ごめんね、遅くなって」

用意された席に、龍と鞠子が待っていた

鞠子「沙耶さん、今日も可愛いー！」

沙耶「ありがとうございます。鞠子さんも、今日も可愛いドレスですね」

ハーフアップのツインテールで、淡いオレンジ色のドレスを着ている鞠子

相変わらず、オシャレ上級者という雰囲気だ

沙耶「あ、実は…今日のリップグロスは、前に鞠子さんから貰った物を使ったんですよ」

鞠子「そうなんですか！？嬉しい～！！」

龍「お前、いつの間にそんなのプレゼントしてたの？」

鞠子「良いじゃない！沙耶さんに似合うと思ったから、プレゼントしたの」

浩大「すっかり、仲良しになったな」

和田「まぁ、嬉しい限りだね」

すると、聞き慣れた声が聞こえてきた

慶子「あ、沙耶！！やっと来たの！？」

沙耶「へ！？」

料理を持って、慶子と蓮音がテーブルに近づいてきた

沙耶「ちょっと待って！？何で、慶子と蓮音くんが…？」

蓮音「あー…ちょっとなぁ」

蓮音は相変わらず、緊張している様子だ

和田「ほら、ハヤシ食品と和田グループの食品事業の繋がりだよ。あの話が、正式に決定したんだ」

沙耶「あ！！」

以前、業務提携の話を持ち掛けていたが、それが正式に決定

つまり、ハヤシ食品は和田グループのと繋がりを持つ関係になったのだ

蓮音「その繋がりの件もあって、この宴に参加することになったんだ」

沙耶「そうだったんだね…」

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