。゜+゜。〇-Episode12:大波乱の宴-〇。゜+゜。 ページ29
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当主である智哉が沙耶を認めたとなれば、誰も和田と沙耶の婚約に文句は言えなくなる
文句を1つでも言えば、和田一族を敵に回すということになるからだ
和田「まぁ…この状況を見て、近衛家と飛鳥家はどう出るか…」
和田は、沙耶に聞こえないように呟いた
恭太郎「これはこれは、優希殿ではないか!」
陽気な声が聞こえてきて、沙耶は不思議に思う
恭太郎とスーツを着た男性が、沙耶たちに近づいてきた
沙耶「あの…?」
和田「この方が、沙耶に会わせたい人だ。飛鳥メイクコンサルタントの会長と社長だ」
沙耶「えっ…」
飛鳥家と聞き、沙耶は一気に背筋が凍った
しかし、千香子や玲奈のようなキツイ雰囲気ではない
恭太郎「ほぉ、キレイな娘さんじゃ。優希殿にお似合いじゃないか」
和田「そう言っていただけて、何よりです」
どうやら、恭太郎は沙耶を一目で気に入ったようだ
そして、朗らかな笑みで沙耶を見る
恭太郎「飛鳥恭太郎じゃ」
健太郎「息子で、飛鳥メイクコンサルタントの社長を務めている飛鳥健太郎と申します」
恭太郎の隣にいたのは、息子の健太郎で千香子の兄
顔立ちはなんとなく千香子に似ているが、恭太郎のような柔らかい印象だ
沙耶「五条沙耶です。えーっと…」
恭太郎「分かっておるぞ。玲奈の義理のお姉さんじゃな。先日は、玲奈が無礼をしたな」
沙耶「え?」
きょとんとしていると、和田が説明した
和田「俺のありもしない噂のことだよ」
沙耶「あぁ…あれか」
和田はこの件に関しては、恭太郎に伝えたと言っていた
そして、罰として玲奈は近衛家で生活することになっているのだ
恭太郎「祖父として、玲奈には厳しく叱っておいた。しかし、玲奈は沙耶さんにいろいろ無礼をしているようじゃな?」
沙耶「…」
恭太郎の言葉に、心当たりがないわけではない
しかし、恭太郎がどこまで把握しているのか分からないため返事が出来なかった
沙耶「でも、大丈夫です。優希さんがいてくれるので…」
恭太郎「ははは!!そうじゃな、優希殿が沙耶さんを守ってくれるか。まぁ、千香子と玲奈には…これ以上は余計なことはするなと言いつけてある」
和田「そうですか」
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作者名:あきか | 作成日時:2022年12月10日 0時