名家の次期当主に溺愛されています-6-

。゜+゜。〇-Episode11：結婚の挨拶-〇。゜+゜。 ページ19

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玲奈「それで、大事な話ってなに？」

千香子「実は…沙耶さんが、和田家の息子と結婚すると挨拶に来たのよ」

玲奈「…は？」


沙耶が結婚すると聞き、玲奈の表情は固まる

自分は結婚を拒まれたばかりだというのに、沙耶は結婚するのか…と


玲奈「何それ…。意味分かんないんだけど！！」

千香子「そうよね。私は反対したのよ？それなのに、英太郎さんったら…あっさり受け入れちゃって」

玲奈「お義父さん、許しちゃったの！？」


英太郎が沙耶の結婚を許したと知り、さらに玲奈は焦る


玲奈「何でよ…。何で私は結婚出来なくて、お義姉ちゃんは結婚するの…？」

千香子「どういうこと？」

玲奈「聞いてよ！真斗に『私たち、いつ結婚するの？』って聞いたら、早くて再来年だって言うのよ！私が学生のうちは、入籍出来ないって…！」

千香子「何ですって…！？」

玲奈「これじゃあ、お義姉ちゃんから真斗を奪った意味がない…！！お義姉ちゃんに結婚を先越されたら、何も意味がない…！！」


玲奈と千香子は、すぐに真斗と結婚出来るのだと思っていた

しかし、近衛家の決まりで学生であるうちは結婚出来ない

さらに、沙耶が和田と結婚する話が浮上した

沙耶のことが気に食わない千香子と玲奈にとって、沙耶を不幸に陥れる作戦が水の泡になりつつあった


玲奈「そんなの許さない…！！お義姉ちゃんが幸せになるなんて、絶対に許さない！！」

千香子「しかも、和田家の息子は『沙耶に今までのことを謝罪しろ』と言うのよ？絶対にそんなことしたくないわ」

玲奈「何で謝らないとなのよ…。いい加減すぎる…。自分が偉いからって、何を言っても良いと思ってるんじゃないの！？」


和田からの謝罪の要求に、玲奈も不満を抱く

やはり、煽ってしまったようだ


玲奈「……でも、待って。私たちにそんなこと言うのは、きっと私たちが和田家よりも立場が低いからだわ」

千香子「え？」

玲奈「良いこと…思いついた」


玲奈は不適な笑みを見せる

幸せを掴もうとする沙耶と和田に、玲奈と千香子の怪しい影が忍び寄る…





Episode12につづく…

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